タイでFXを始めるには？おすすめ業者と口座開設手順や税金について解説

タイでFXを始めることは、円安やインフレの影響を受ける現代において、効果的な資産形成の手段となります。

この記事では、タイ居住者に特におすすめのFX業者を紹介し、口座開設の手順や税金対策について解説します。

初心者は1バーツも自己資金を入金することなく始められるXM Global、中上級者にはボーナスキャンペーンがない代わりに最高の取引条件を提供するExnessをおすすめします。

タイでFXを始め、国際的な投資ポートフォリオを拡大するチャンスを掴みましょう。

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移住や駐在によって海外在住の方がFXをやるメリットやデメリットについては、別ページで詳しく解説しているのでそちらも合わせて参考にしてください。

タイのFXは日本より税金が低い

まず、タイでFXを行う際の税金が日本居住時と比較して低くなることを確認しましょう。

個人の所得税が低くなる

タイでのFXの利益にかかる所得税は、年間所得が900万円までの場合、日本居住者と比較して大きな差額にはなりません。

しかし、日本居住者には住民税が10％分上乗せされるため、結果的により高い税金を納付する必要があります。

タイと日本の課税所得と所得税率を比較して確認しましょう。

課税所得（日本円換算 *1）	所得税率	課税所得
～63万円	免税	～15万バーツ
63～126万円	5%	15～30万バーツ
126～210万円	10%	30～50万バーツ
210～315万円	15%	50～75万バーツ
315～420万円	20%	75～100万バーツ
420～840万円	25%	100～200万バーツ
840～2,100万円	30%	200～500万バーツ
2,100万円超	35%	500万バーツ超

（*1）為替レートを1バーツ4.2円として日本円に換算しています。

課税所得	所得税率	住民税率（*1）
～195万円	5%	10％
195～330万円	10%
330～695万円	20%
695～900万円	23%
900～1,800万円	33%
1,800～4,000万円	40%
4,000万円以上	45%

（*1）個人住民税の所得割です。

上記の通り、特に年間所得が1,800万円を超える高額納税者の場合、タイでのFXにより大幅な節税が可能です。

日本では、所得税に加えてさらに10％の住民税が課されることを考慮すると、日本での資産形成のペースが顕著に遅くなることが想像できます。

非居住者の所得税

タイの非居住者は、タイ国内で発生した所得に対してのみ、タイで所得税を支払う義務があります。この所得には、現金やその他の形で受け取ったすべての利益（金額に換算できるもの）が対象となります。

個人所得税の各種控除で節税できる

タイでは、納税者が所得税を計算する際に、一定の金額を所得から控除できます。この制度は日本の税制度に似ており、納税者の生活状況に応じた様々な控除が設けられています。

以下にタイで利用できる主要な控除項目とその控除額をまとめています。

項目	控除額
基礎控除	所得の50％相当額 ただし10万バーツが上限
納税者本人控除	6万バーツ
配偶者控除	6万バーツ
両親扶養控除	3万バーツ/人 （60歳以上）
児童控除	3万バーツ/人 （3人まで）
生命保険料控除	最高10万バーツ
住宅ローン支払利子控除	最高10万バーツ
退職年金基金積立金控除	最高50万バーツ

これらの控除は、タイの納税者が税負担を軽減し、経済的な負担を減らすための手段です。各種控除は、個々の生活状況や家族構成に基づいて適用され、より公平な課税システムの実現を目指しています。

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タイでFXを始めるメリット

タイでFXを始めることにより、日本では得にくい以下のメリットがあります。

日本居住者よりも節税できる

タイでFXを始める大きなメリットは、節税効果です。特に年間所得が900万円を超える場合、タイ在住者と日本居住者の間で所得税率に明らかな差が見られます。

タイの所得税率は日本よりも低く、さらに日本居住者には所得税に加えて住民税率10％が上乗せされるため、全体の税負担が重くなります。

このため、タイでFXから得た利益に対して支払う税金は、日本居住者よりも大幅に低く抑えることができ、結果として手元に残る利益を増やすことが可能です。

タイで無税にする方法
タイの居住者となった後、タックスヘイブンにて法人を設立します。この法人を通じ、FXから得た利益を国外源泉所得にすることで無税となります。無税の状態は、タイ国内に資金を送金しない限り維持されます。

稼いだタイバーツで投資できる

FXで稼いだタイバーツを投資の元手にできることも、タイでFXを始めるメリットです。2024年現在、世界的な株高とインフレの継続により、タイでも株式や不動産投資への関心が高まっています。

FXから得た利益をタイバーツで管理することにより、通貨交換の手数料や為替リスクを避け、タイでの投資チャンスを迅速に活用できます。また、タイバーツでの収益は現地での生活費や消費に利用できるため、タイに生活基盤を持つトレーダーにとって大変便利です。

このように、タイでFXを始めることは、ただ外貨を得るだけでなく、現地でのさらなる資産形成へとつながるのです。

タイはバーツ（THB）が流通している
タイではバーツ紙幣とサタンを含む硬貨が流通しており、特に米ドルを常備する必要はありません。銀行や政府公認の両替店、空港の両替カウンターでは、日本円や米ドルをタイバーツに交換できます。

円安不況・インフレ悪化の対策ができる

タイでFXを始めると、円安不況やインフレ悪化への対策にもなります。円安が進むと、日本円の資産価値は低下しますが、タイバーツや他の通貨で収益を上げることにより、その影響を緩和できます。

2024年も続いている世界的なインフレの影響から資産価値を守るため、外貨を保有することが有効です。特にタイでは、経済の安定が通貨価値の安定にもつながっています。

通貨ペア「THBJPY（タイバーツ円）」の月足チャートによると、2021年1月から2024年5月までに、タイバーツは日本円に比べて価値が20％上昇しています。

このように、タイでFXを行うことは、日本円の価値が低下するリスク（円安）を避け、より安定した投資環境を確保する効果的な手段となります。

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タイでFXを始める際の注意点

タイでFXを始める際の主な注意点は以下の通りです。

日本のFX業者はほとんど利用できない

タイでFXを始める際には、多くの日本のFX業者がタイ在住者に対してサービスを提供していない点に注意が必要です。

例えば、大手証券会社であるGMOクリック証券は、海外からの口座開設を受け付けておらず、海外に移住する方へは口座解約を案内しています。

【質問】海外に住んでいても口座開設は可能ですか？

【回答】当社は日本国内に居住のお客様のみにサービスを提供しております。
海外にお住まいの方からの口座開設のお申込みは、受け付けておりません。

引用：GMOクリック証券

【質問】海外へ居住・転勤・留学となりました。取引は継続できますか？

【回答】海外の滞在期間が6か月以上の場合は、恐れ入りますが、口座解約の手続きをお願いしております。
海外でのお取引につきまして、インターネットが接続可能な環境であれば、海外からのアクセスは可能でございますが、当社提供のサービスは、日本国内に居住のお客様を対象とさせていただいておりますので、不具合が発生する恐れがございます。

引用：GMOクリック証券

このような対応は、SBI証券やDMM.com証券などの他の大手証券会社でも同様です。タイに移住した場合、オンライン取引プラットフォームを提供する国際的な業者や現地の業者を利用する必要があります。

適切なFX業者を選ぶ際は、業者の信頼性・取引条件・手数料・サポート体制をしっかりと調べましょう。また、使用できる言語や通貨の選択肢に制限がないかも確認してください。

ただし、これらの項目を個別に調べるのは難しいため、世界中のトレーダーに信頼されているXM GlobalのようなFX業者が一般的に選ばれています。

日本での所得は二重課税されない

2024年1月からタイの課税原則が変更され、海外で得た収入をタイに持ち込む際には、持ち込まれた年度にかかわらず課税されるようになりました。

この法改正は、FX取引で充分な収入があるトレーダーがタイへの移住を税金対策として検討する際に重要です。ただし、日本で既に税金を支払っている場合、その税額は外国税額控除として適用されるため、二重課税は回避されます。

さらに、タイと日本は二国間の租税条約を締結しており、この条約により双方の国で発生した所得に対する税負担が公正に分配され、二重課税が防がれます。

このため、タイに住みながら日本からの所得を持ち込んだ場合も二重課税の心配はありません。

タイ拠点のFX業者は取引で利用しにくい

タイ拠点のFX業者を利用する際にはいくつかの注意点があります。特に、日本語情報の不足は大きな課題です。多くのタイのFX業者は、主にタイ語や英語でサービスを提供しており、ウェブサイトや取引プラットフォームの日本語対応が不十分なことが多いです。このため、取引の詳細や契約条件を理解するのが困難になり、誤解を招くリスクが高まります。

また、サポート体制では日本語での対応が期待できないと考えるべきです。問題が発生した際の相談がスムーズに行えない可能性があります。言語の壁は取引の安全性や利便性を損なう原因になるため、現地のFX業者を選ぶ際にはこれらの点を十分に考慮してください。

一方で、オンライン取引に特化したFX業者であれば、日本語完全対応のサービスが提供されていることもあります。また、ネット上の情報が充実していたり、サポートデスクが日本人によって運営されている場合、トラブル時であっても安心して対応できるでしょう。

タイ居住者・移住者におすすめのFX業者

取引条件	XM Global	Exness
取扱商品	通貨ペア・仮想通貨・貴金属・エネルギー・株価指数・株式・コモディティ・特定テーマ指数	通貨ペア・仮想通貨・貴金属・エネルギー・株価指数・株式
最大レバレッジ	1,000倍	無制限
ゼロカット	あり	あり
ボーナス	あり	なし
対応通貨	12種類	44種類
日本語対応	対応なし	対応あり

タイ居住者におすすめのFX業者は、XM Global（エックスエムグローバル）とExness（エクスネス）です。

日本のFX業者では法律上禁止されているハイレバレッジやゼロカットを提供しており、取引の戦略を広げることができます。

ゼロカットとは、口座残高がマイナスになった場合、その金額分をFX業者が全額補填してユーザーの口座残高を0円に戻すことです。

各業者の特長と、タイ居住者がこれらのFX業者を選ぶべき理由を解説します。

XM Globalの特徴と選ばれる理由

タイ居住者がFXを始める際、まずはXM Global（エックスエムグローバル）をおすすめします。

その理由は、XMグループが有する国際的FX業者としての特徴にあります。

日本人に対しては、XMグループのXMTradingがサービスを提供しており、日本人ユーザー数No.1であることが信頼の証となっています。

タイ居住者には、XMグループの一員であるXM Globalがサービスを提供しています。XM Globalは特に海外FX初心者に人気で、その主な理由は2種類のボーナスでトレードの証拠金を増やせるからです。

種類	金額
口座開設ボーナス	30ドル分
入金ボーナス	最大10,500ドル分

XM Globalでは、口座開設するだけで30ドル分のボーナスがもらえるので、自己資金を1バーツも入金することなくFXを開始できます。

また、入金した資金に対しては入金額に応じて最大で100%のボーナスがもらえます。これはつまり、資金と同額のボーナスがもらえて自己資金の2倍の元手でトレードができるというものです。※最大500ドル分

レバレッジについては、XM Globalでは最大1,000倍のレバレッジが利用可能です。これにより、少ない資金で証拠金維持率を高く保つことができ、ときには大きなロットで短時間に大きな利益を目指すこともできます。

さらに、ゼロカットシステムにより入金額を超える損失が発生することはなく、トレードの失敗から追加証拠金を要求される心配がなくなります。

タイでFXを始めるなら、まずはボーナスを活用できるXM Globalがおすすめです。

Exnessの特徴と選ばれる理由

タイ居住者に推薦するもう一つのFX業者は、Exness（エクスネス）です。

月間の取引量が世界トップクラスであり、経験豊富なトレーダーからの評価が高い国際的なFX業者です。

Exnessは2008年に設立され、XMグループと共に海外FX業界をリードする存在です。月間ユーザー数が80万人を超え、毎月約4兆ドルの取引が行われる大規模なプラットフォームを運営しています。

イギリスFCAやキプロスCySECの金融ライセンスを保有しており、設立から16年が経過した今も、引き続き安全かつ安心な経営の基盤を守りながら国際的にサービスを提供しています。

Exnessが中上級トレーダーから選ばれる理由の一つに、優れた取引条件があります。以下に注目すべき3つのポイントを紹介します。

取引メリット	取引条件
業界最低水準の取引コスト	変動スプレッドと取引手数料を合計したコストが最安水準となる
固定スプレッドとゼロスプレッド	・主要な10銘柄が、1日の90%の時間帯で固定スプレッド（全口座タイプ） ・主要通貨ペア28銘柄において取引時間の95％でゼロスプレッド（ゼロ口座限定）
資金効率を最大化	・無制限レバレッジをロスカット水準0％で利用できる ・ゼロカットシステムにより追証が発生せずリスクを取りやすい

Exnessはサービスの実用性に重点を置いており、特に低い取引コストとスキャルピングに有利な固定式スプレッドが特長です。これらが中上級トレーダーから高く評価されています

XM Globalのように口座開設ボーナスはもらえないため、海外業者が初めての方には利用のハードルが少し高いかもしれません。

しかし、月間ユーザー数が80万人を超え、毎月約4兆ドルの取引量を誇るExnessは、その実績で信頼性を示しています。また、日本語カスタマーサポートも提供されているため、タイからでも安心してFXを開始できるでしょう。

タイでFX口座を開設する方法

タイでFX口座を開設する方法を説明します。

XM Global FX口座開設の手順

Exness FX口座開設の手順

タイでFXを始める際によくある質問

タイでFXを始める際によくある質問を紹介します。

タイでのFXの税金はいくら？

タイでのFXの税金は、年間所得が15万バーツ（約63万円）まで免税です。15万バーツを超えると累進課税が適用され、500万バーツ（約2,100万円）を超えると最高税率35％が課されます。

タイでのFXのキャピタルゲイン課税は？

タイに居住する個人がFXのオンライン取引で得たキャピタルゲインは課税対象です。タイの税法では、すべての個人所得に対して累進税率が適用され、所得額に応じて税率が異なります。

タイでのFXの税金の控除は？

タイでのFXの税金には、納税額を減らすための所得控除制度が設けられています。例えば、生命保険料控除では最大10万バーツが差し引かれるなど、各種控除ごとに控除額が決められています。

FXでタイバーツ（THB）を稼げる？

はい、FXでタイバーツ（THB）を稼げます。ただし、利用するFX業者が口座通貨としてタイバーツを提供している必要があります。

タイでFXを始めるには？

タイでFXを始めるには、タイ居住者が口座開設できるFX業者を選ぶ必要があります。例えば、XM Globalでは口座開設ページの案内通りに手続きを済ませることで、トレードに利用できるボーナスを受け取れます。その後、取引ツールのMT4/MT5をセットアップすることでFXを始められます。

タイ在住者は日本のFX業者で口座開設できる？

一般的に、タイ在住者は日本の多くのFX業者で口座開設ができません。また、転勤や留学などでタイに移住する場合、既存の口座を解約するように案内されます。

タイでFX口座を開設する方法は？

タイでFX口座を開設する方法は、オンライン取引プラットフォームを提供するFX業者を利用することです。口座開設フォームの記入案内に沿って申し込むことで、FX口座が開設できます。

タイ在住者はXMで口座開設できる？

はい、タイ在住者はXMで口座開設できます。公式サイトの口座開設フォームに必要事項を入力して申し込みを行い、その後審査を通過した時点で口座開設が完了します。