海外FXのECN口座は、ゼロスプレッドに近い価格で大きな注文を約定できる、プロ向けの口座タイプです。
インターバンク市場に近い環境の下、大手銀行や証券会社と対等な立場で取引できます。
この記事では、ECN口座とよく比較されるSTP口座との違いについて解説し、ECN口座を提供するおすすめの海外FX業者を紹介します。
ECN口座でスキャルピングをしたい方は「海外FXのスキャルピングでおすすめの口座ランキング」も参考にしてください。スプレッドだけでなく約定スピードや約定率も比較しています。
ECN口座がある海外FX業者比較
ECN口座がある海外FX業者の中から、特にECNならではの低い取引コストで評価されている主要業者を紹介します。
海外FX業者 | 特徴 | 解説 |
---|---|---|
FXGT | ・初心者も使いやすいECN類似環境(*1) ・最低入金額5ドル、最大レバレッジ1,000倍 | FXGTの詳細 |
ThreeTrader | ・世界最大級のECNへアクセス ・業界最狭スプレッドを提供 | ThreeTraderの詳細 |
TitanFX | ECN口座とSTP口座から選べる | TitanFXの詳細 |
AXIORY | cTraderで板情報が分かる | AXIORYの詳細 |
IronFX | ECN方式とSTP方式が自動切替 | IronFXの詳細 |
(*1)ECN方式に類似したSTPマーケットエクスキューション方式です。
海外FXでは、ECN口座でハイレバレッジが利用できるほか、初心者の方が使いやすいようにボーナスを配るなど、各業者が特徴あるサービスを提供しています。
スプレッドがゼロでも、手数料を高く設定して実質的なコストが上がる場合もあるので、業者の特徴を理解してから選ぶことが重要です。
ECN口座のメリットを最大限に活用するため、まずは取引方式から確認していきましょう。
海外FXのECNはNDD方式の一つ
海外FXのECNとは「Electronic Communication Network」の略称で、個人や組織を問わない不特定の参加者が取引するための電子ネットワークを指しています。
言い換えると、海外FX業者が提供する取引システムを介して参加できる、インターネット上の巨大な金融市場のことです。
このECNに参加して売買できる方法(取引方式)をECN方式と呼んでおり、海外FXでは以下のように取引方式が分類されています。
ECN方式は、ディーリングデスク(DD)が仲介しないNDD(No Dealing Desk)方式の一つです。
ディーリングデスクでは、海外FX業者の為替ディーラーやアルゴリズムにより、顧客の注文が処理されています。
海外FXではトレードスタイルに応じて、もう一つのNDD方式であるSTP方式を採用した口座タイプと使い分けられています。
海外FXの取引方式の詳細は「海外FXのNDDとは?DD方式との違いやおすすめ業者一覧」を参考にしてください。
海外FXのECN口座とは?
海外FXのECN口座とは、個人トレーダーであっても、欧米の投資銀行や証券会社と対等な立場で取引できる口座タイプのことです。
トレーダーは業者のECN方式による自動システムを介して、巨大なECN市場にアクセスできます。
ECN市場は、銀行/証券会社/ヘッジファンド/FX業者/個人トレーダーなどの多様な参加者で形成されるため、インターバンク市場に近い流動性が期待できます。
ここでは、海外FXのECN口座を理解するためのポイントを解説します。
ECNに参加できる口座タイプ
海外FXのECN口座を利用すると、組織や個人などを問わないインターネット上の金融市場(ECN)に参加できます。
ECNの特筆すべき点は、異なるECN同士でつながれることと、海外FX業者が複数のECNにアクセスできることです。
異なるECN同士で流動性を供給し合い、海外FX業者は必要に応じて、多くの金融機関から価格提供を受け取れます。
海外FX業者は顧客の数や特性に応じて流動性を最適化するため、利用するECNを変更したり自社のECNを拡張することもできます。
この柔軟に拡張可能なシステムによって豊富な流動性が確保され、狭いスプレッドと高い約定率が実現されており、多くの大口トレーダーから選ばれています。
STP方式との違い
STP方式もECN方式と同じく、海外FX業者のディーリングデスク(DD)が介さない取引方式です。大きく異なる点は、業者が金融機関とカバー取引をしていることです。
ECN方式ではネットワーク内でトレーダーと金融機関が直接取引をしますが、STP方式ではトレーダーの注文は必ずFX業者のシステムを経由(*1)します。
(*1)ディーリングデスク(DD)の介入はありません。
STP方式では、複数のカバー先から提示される価格の中から、トレーダーの希望価格にできるだけ近い価格が自動的に選ばれて約定されます。
そのため、STP方式ではカバー先の品質に影響を受けます。また、提供される価格情報はFX業者と提携するカバー先に限られるため、ECNほど大きな流動性を確保できません。
しかし、市場との間にFX業者が存在して価格変動がある程度緩和されるため、ECN方式よりもリスクが低減されるメリットがあります。
スキャルピングの大口注文が可能
海外FXのECN口座は、スキャルピングで大口注文をするトレーダーに最適な口座タイプです。豊富な流動性のため、約定拒否とリクオートはほとんど起こりません。
1回の注文における取引数量は、ThreeTraderの800万通貨(80ロット)が少ない方で、AXIORYの1億通貨(1,000ロット)が業界最大となります。
また、取引ツールのcTraderでは板情報が見られるので、注文数量を調整してスリッページを避けられます。
さらに、取引手数料とスプレッド分を合計した実質コストは、他の口座タイプよりも安くなるように設定されています。
海外FXのスキャルピングにおすすめの口座を別ページで紹介してるので、興味がある方は参考にしてください。
海外FXのECN口座とSTP口座の比較
海外FXのECN口座とSTP口座の違いを確認しましょう。
比較項目 | ECN口座 | STP口座 |
---|---|---|
取引手数料 | 高い | 安い |
スプレッド | 狭い | 広い |
最低入金額 | 高い | 低い |
最大レバレッジ | 低い | 高い |
ロスカット水準 | 高い | 低い |
ボーナス | なし | あり |
上表の結果は、分かりやすさを優先した相対評価です。最大レバレッジが「低め」などの中間的な表現を避けました。
実際にはECN口座であっても、500倍以上のハイレバレッジを利用できる業者もあるので、それぞれの項目を詳しく比較していきます。
以下3つの海外FX業者は純粋なECN方式を採用していません。代わりに、ECN方式に類似した取引方式や、STP方式のメリットを取り入れたハイブリッド方式を採用しています。
- FXGT:ECN方式に類似したSTPマーケットエクスキューション方式
- AXIORY:純粋なECN方式、またはSTP方式と組み合わせたハイブリッド方式
- IronFX:ECN方式とSTP方式を組み合わせたハイブリッド方式
取引手数料を比較
海外FXのECN口座では、予め設定された取引手数料がかかります。
ECN口座とSTP口座の両方を提供する海外FX業者において、ドル円を1ロット(10万通貨)取引したときの往復手数料を比較します。
海外FX業者 | ECN口座 | STP口座 |
---|---|---|
ThreeTrader | 4ドル | ー |
FXGT | 6ドル | なし |
AXIORY | 6ドル | なし |
TitanFX | 7ドル | なし |
IronFX | 13.5ドル | なし |
上表の4つの業者がSTP口座の取引手数料を無料にしているように、海外FXではSTP方式を採用するほとんどの口座タイプの取引手数料が無料(*1)です。
(*1)FX通貨ペアやゴールドなどの主要な商品が対象です。
ただし、実際に業者に支払うコストは、スプレッド分を加えて比較する必要があります。
実質スプレッドを比較
ECN口座でトレードした際に支払うコストは、取引手数料だけではなく、純粋なスプレッド分のコストを合計します。
海外FXでは、純粋なスプレッド分のコストを加えるとECN口座の方が低くなる設定です。今回は取引手数料をスプレッドに換算し、その合計である実質スプレッド(pips)を比較します。
海外FX業者 | ECN口座(*1) | STP口座 |
---|---|---|
FXGT | 1.2 (6ドル + 0.6pips) | 2.2 |
TitanFX | 1.03 (7ドル + 0.33pips) | 1.33 |
AXIORY | 1.1 (6ドル + 0.5pips) | 1.7 |
IronFX | 1.35 (13.5ドル) | 1.8 |
ThreeTrader | 0.9 (4ドル + 0.5pips) | ー |
(*1)丸括弧内には1ロットの往復分の取引手数料と純粋なスプレッドを記載しています。
上表の通り、取引手数料にスプレッド分のコストを追加すると、STP口座の方が高くなります。
なお、海外FXのスプレッドが狭い口座を別ページで紹介してるので、ECN以外の口座タイプに興味がある方は参照してください。
最低入金額を比較
海外FXのECN口座は、STP口座よりも取引するために必要な最低入金額が高いことがあります。
海外FX業者 | ECN口座(*1) | STP口座(*1) |
---|---|---|
AXIORY | 1,100円 | 1,100円 |
FXGT | 5ドル | 5ドル |
TitanFX | 200ドル | ・200ドル ・設定なし |
IronFX | 500ドル | 500ドル |
ThreeTrader(*2) | ・10万円 ・1万円 | ー |
(*1)米ドル(USD)相当額です。
(*2)2種類のECN口座があります。
TitanFXのように初心者の方に向けて、最低入金額の設定をなくし、100通貨から手軽に始められるSTP口座があります。
海外FXを少額から始めたい方や海外口座への送金に不安がある方は、まずはSTP口座から試してみるのも良いでしょう。
海外FXが初めての方でも安心して利用できる「海外FX業者おすすめランキング」をまとめたので、ECN口座以外を見てみたい方は参考にしてください。
最大レバレッジを比較
一部の海外FX業者は、ECN口座の最大レバレッジをSTP口座よりも低くしています。
海外FX業者 | ECN口座 | STP口座 |
---|---|---|
AXIORY | 400倍 | 400倍 |
FXGT | 1,000倍 | 1,000倍 |
TitanFX | 500倍 | ・500倍 ・1,000倍 |
IronFX | 500倍 | 1,000倍 |
ThreeTrader | 500倍 | ー |
ECN口座では通常、大きな金額が取引されるため、100倍を超えるレバレッジが利用されることは少ないです。
STP口座よりも低い場合があるとは言え、ECN口座の利用者には充分なレバレッジが提供されています。
ロスカット水準を比較
一部の海外FX業者は、ECN口座のロスカット水準をSTP口座よりも高く設定しています。
海外FX業者 | ECN口座 | STP口座 |
---|---|---|
AXIORY | 20% | 20% |
FXGT | 40% | 20% |
TitanFX | 20% | 20% |
IronFX | 50% | 20% |
ThreeTrader | 20% | 20% |
海外FXのSTP口座のロスカット水準は、通常20%に設定されています。
ECN口座は、取引金額が大きいことや相場変動の影響を直接受けることから、トレーダーに過度なリスクを負わせないための手段とされています。
FXGTやIronFXのようにECN口座のロスカット水準が高い業者では、STP口座から変更する際に注意しましょう。
常設ボーナスを比較
いつもボーナスキャンペーンを開催してる海外FX業者であっても、ECN口座は対象外となることが多いです。
海外FX業者 | ECN口座 | STP口座 |
---|---|---|
FXGT | なし | ・20,000円分の口座開設ボーナス(*1) ・最大128万円分の入金ボーナス |
ThreeTrader | なし | なし |
TitanFX | なし | なし |
AXIORY | なし | なし |
IronFX | ・上限なしの100%入金ボーナス(クッション機能なし)(*2) ・最大6,000ドル分の入金ボーナス | ・上限なしの100%入金ボーナス(クッション機能なし)(*2) ・最大6,000ドル分の入金ボーナス |
(*1)20,000円分がもらえるのは10月30日までとなります。
(*2)トレードの証拠金としては利用できません。
FXGTは海外FX業者のなかでも豪華ボーナスで有名ですが、ECN口座は対象外です。一方、IronFXはSTP/ECN口座にボーナスを提供する数少ない業者です。
ECN口座は主に自己資金が豊富なプロトレーダー向けであるため、ボーナスが少ない点に留意しましょう。
2つの口座タイプを比較して、ECN口座の利用がまだ早いと感じた方は「海外FXの口座開設ボーナスの高額ランキング」を参照し、無料でトレードを始めることを検討してみてください。
海外FXのECN口座のメリット
海外FXのECN口座のメリットについて、STP口座と比較して解説します。
スプレッドと手数料の合計が低い
ECN口座の最大のメリットは、スプレッドと取引手数料の合計となる取引コストが最も低くなることです。
海外FXでは通常、ECN口座に取引手数料がかかるため、無料のSTP口座よりも一見すると高く感じます。
実際には多くの海外FX業者において、ECN口座の取引コストはSTP口座よりも低くなるように設定されています。
約定スピードが速い
2つ目のメリットは、約定スピードが速いことです。ECN口座では、参加するネットワーク内で注文が直接マッチングされます。
一方のSTP口座では、トレーダーの注文が業者のカバー先の金融機関で約定されるまでにシステムが仲介するため、僅かなタイムラグが発生します。
詳細は「海外FXのECN口座とは」における約定方式の違いをご確認ください。
スキャルピング制限なし
海外FXのECN口座では、一般的にスキャルピングが制限されていません。高頻度な取引は、業者の収益を増加させることが一因です。
ECNの収益モデルは、予め設定された取引手数料に基づきます。1ロットあたり6ドルといった設定です。
トレーダーが取引の回数や数量を増やすことで業者の収益が増えていくため、両者の間に利益相反が生じないことも押さえておきましょう。
リクオートと約定拒否が少ない
特に大口トレーダーがECN口座を利用するメリットは、リクオートと約定拒否が少ないことです。ECN内で大手銀行などが大量に取引しているため、個人規模の注文は取りこぼしなく処理されます。
例えば、バンクオブアメリカなど欧米を中心とする20以上の金融機関で構成されるECNでは、ワンクリックで最大2億米ドルの取引が可能です。
一方、STP口座では注文の処理をする場所がカバー先に限定される(*1)ため、ECN口座のように大量の取引を処理することは難しくなります。
(*1)FX業者のカバー先が、さらに他の金融機関とカバー取引をする場合があります。
海外FXの大口向けおすすめ業者比較を別ページで紹介してるので、ECN口座以外を調べるときの参考にしてください。
板情報が分かる
ECN口座の板情報により、チャートの方向性をいち早く予測することが可能です。さらに、チャートが急伸するブレイクポイントを把握できます。
売り数量 | 価格 | 買い数量 |
---|---|---|
10 | 100.004 | 50 |
10 | 100.003 | 55 |
50 | 100.002 | 50 |
10 | 100.001 | 10 |
ー | 現在値 | ー |
10 | 99.999 | 10 |
例としてドル円の板情報で考えると、100.002円で買いの注文が50ロット(500万通貨)あり、100.001円以下と比較して買いの板が厚くなっています。
100.003円以上でも厚い買い板が続いていることから、ECN内のトレーダーは、100.002円をブレイクするとチャートが急上昇すると予測して逆指値注文していると考えられます。
ECNの板情報は、遅延のない指標です。AXIORYのナノ口座で提供されているので、スキャルピングに活用してみてください。
スリッページを回避する
海外FXのECN口座では、スリッページを回避できるメリットがあります。もともと取引数量が多いこともありスリッページは少ないですが、板情報を見れば大口取引でも滑ることなく約定させられます。
例えば、ドル円の100円に50ロットの指値の買い注文が出されていた場合、51ロットの売り注文を出すと1ロット分のスリッページが発生します。
大口取引でスリッページを防ぎたい場合、AXIORYのナノ口座で板取引をするのが良いでしょう。
海外FXのECN口座のデメリット
海外FXのECN口座のデメリットは以下の通りです。
ECN口座に必要性を感じない方は「海外FX業者おすすめランキング」を参考にしてください。ハイレバレッジや高額ボーナスでおすすめの口座タイプを紹介しています。
最低入金額が高い
1つ目のデメリットは、最低入金額が高い場合があることです。ECN口座は主にプロトレーダーを対象にしているため、10万円以上の入金を求める業者があります。
一方で、以下の業者はECN口座を利用しやすい最低入金額で提供しています。
海外FX業者 | 口座タイプ | 最低入金額 |
---|---|---|
AXIORYナノ口座 | ナノ口座(*1) | 1,100円 |
ThreeTrader | Pureスプレッド口座 | 10,000円 |
TitanFX | ブレード口座 | 200ドル相当 |
(*1)純粋なECN方式、またはSTP方式と組み合わせたハイブリッド方式です。
各業者の特徴は、後ほどおすすめの海外FX業者ランキングで解説します。
ロスカット水準が高い
ECN方式を採用していない海外FXの口座タイプでは、ロスカット水準が通常20%に設定されています。
一方、ECN口座ではロスカット水準が高い場合があるので、フルレバレッジに近くでトレードする方は特に注意が必要です。
ECNは相場変動に強く影響を受けるためリスクが大きくなります。高いロスカット水準は、個人トレーダーにリスクへの対処を促す目的もあるでしょう。
最大レバレッジが低い
3つ目のデメリットは、最大レバレッジが低い場合があることです。ECN口座は大口取引で利用されることから、多大なリスクを負わせないように制限されています。
例えば、TitanFXのSTP方式のマイクロ口座では1,000倍まで利用できますが、ECN方式のブレード口座では500倍にまで制限されます。
少額から海外FXを始めたい方は、ECN口座以外を利用しましょう。海外FXレバレッジランキングをまとめたので、参考にしてください。
ボーナスが少ない
多くの海外FX業者は、ECN口座に対して常設のボーナスを提供していません。プロトレーダー向けに設定されているため、取引コストの低減などの取引環境の最適化に注力しているからです。
一方のSTP口座では、トレードの証拠金として使えるボーナスキャンペーンが開催されています。もし、ECN口座ほどの機能が必要でないと判断されたなら、STP口座から始めるが良いでしょう。
自己資金を入金しなくても無料でトレードに挑戦できる「海外FXの口座開設ボーナスの高額ランキング」の最新情報を随時更新しているので、ぜひ参照してみてください。
ECN口座を提供する海外FX業者の選び方
海外FX業者によってECN口座の特徴は異なります。5つの項目を確認して、最適なECN口座を選びましょう。
取引コストが低い
ECN口座でたくさん稼ぐため、取引コスト(取引手数料 + スプレッドコスト)が低い海外FX業者を選ぶことが重要です。
具体例として、1ドル150円で1ロット(10万通貨)購入するときの取引コストを比較します。
海外FX業者 口座タイプ名 | 取引コスト(*1) |
---|---|
FXGT ECN口座 | 1,500円 (6ドル + 0.6pips) |
ThreeTrader Rawゼロ口座 | 1,100円 (4ドル + 0.5pips) |
TitanFX ブレード口座 | 1,380円 (7ドル + 0.33pips) |
AXIORY ナノ口座 | 1,400円 (6ドル + 0.5pips) |
IronFX STP/ECN口座 | 2,025円 (13.5ドル + 0pip) |
(*1)丸括弧内には1ロットの往復分の取引手数料と純粋なスプレッドを記載しています。
ThreeTraderは通貨ペアやゴールドなどの主要銘柄において、業界で最も狭いスプレッドを安定的に提示します。
取引手数料が米ドルの場合、ドル円の為替レートの影響を受けます。円高に進めば、IronFXでの取引コストの減少率が最も大きくなります。
EA(自動売買)が禁止されていない
EAで自動売買をする際は、海外FX業者の利用規約で禁止されていないことを確認しましょう。
ECN口座では通常、スキャルピングEAは許可されていますが、一般的に業者側のリスクになる高頻度取引が禁止されている場合が多いです。
違反行為に該当した場合、口座利用の一時停止などのペナルティが課せられるので注意しましょう。
なお、海外FXの自動売買におすすめの業者を別ページで紹介しているので、興味がある方は参考にしてください。
ストップレベルが狭い
ECN口座のストップレベルが広い場合、スキャルピングEA(自動売買)が正常に稼働しないことがあるので注意が必要です。
多くの海外FX業者は、スキャルピングEAを運用しやすいように、ECN口座のストップレベルを0にしています。
定期的に商品ごとの仕様が変わるため、最新情報は各業者のMT4/MT5から確認しましょう。
MT4/MT5の気配値表示から、対象銘柄を右クリックした後に表示される「仕様」を選ぶことでストップレベルを確認できます。
最大レバレッジとロスカット水準
海外FX業者の中にはECN口座の最大レバレッジを低くし、ロスカット水準を高く設定している場合があります。
これらは証拠金の管理や、ポジション構築の計画に直接的な影響を与えます。
特にスキャルピングやデイトレで、フルレバッジに近い状態で取引する方は、業者を選ぶ際に必ずチェックしましょう。
最低入金額とボーナス
ECN口座を少額から利用したい方は、最低入金額とボーナスの有無を確認しましょう。
海外FX業者は通常、自己資金が豊富なプロトレーダー向けにECN口座を提供しているため、最低入金額が高いことがあります。
また、ボーナスはほとんど提供されていないので、少額から始めたい方は高額ボーナスがもらえる口座タイプと比較して、ECN口座が本当に適しているか検討してみてください。
ECN口座でおすすめの海外FX業者ランキング
海外FX業者 | 特徴 | 解説 |
---|---|---|
FXGT | ・初心者も使いやすいECN類似環境(*1) ・最低入金額5ドル、最大レバレッジ1,000倍 | FXGTの詳細 |
ThreeTrader | ・世界最大級のECNへアクセス ・業界最狭スプレッドを提供 | ThreeTraderの詳細 |
TitanFX | ECN口座とSTP口座から選べる | TitanFXの詳細 |
AXIORY | cTraderで板情報が分かる | AXIORYの詳細 |
IronFX | ECN方式とSTP方式が自動切替 | IronFXの詳細 |
(*1)ECN方式に類似したSTPマーケットエクスキューション方式です。
海外FXでECNを試してみたい方は、たった5ドルの入金から始められるFXGT(エフエックスジーティー)がおすすめです。
また、最大レバレッジが1,000倍なので、少しの自己資金でECNに近い環境を利用できます。
その他、ECN方式を採用する海外FX業者には、FXGTとは異なる特徴があるので、ぜひ口座開設を検討してみてください。
第1位 FXGT(エフエックスジーティー)
FXGT(エフエックスジーティー)では、プロ向けのECN環境が海外FX初心者にも使いやすくカスタマイズされており、5ドルの入金だけで取引を始められます。
最大レバレッジは1,000倍のままのため、少額からでもECNに近い優れた取引環境を利用できます。
- ECNの類似環境を5ドルで利用
- 最大1,000倍のレバレッジ
- 業際最低水準の取引手数料
- 低スプレッドなビットコインFX
FXGTのECN口座は、主要通貨ペアやゴールドをはじめ、デイトレとスキャルピングに欠かせない銘柄を、低スプレッドかつ業界最低水準の手数料で提供しています。
また大人気のビットコインは、スプレッドが狭いことに加えて日本円でも取引できる点に注目です。多くの海外FX業者がドル建て(BTCUSD)のみを提供する中、FXGTでは円建て(BTCJPY)でも取引できます。
最低入金額が5ドル、最大レバレッジが1,000倍、そして割安な手数料は、純粋なECN方式では実現が難しい条件です。ECNに近い環境を少額から試してみたい方は、ぜひFXGTを利用してみてください。
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公式HP:https://fxgt.com/ja
運営会社 | 360 Degrees Markets Ltd |
設立年 | 2019年 |
口座名 | ECN口座(*1) |
最低入金額 | 5ドル |
取引手数料 | 往復6ドル/ロット |
スプレッド | 変動方式 |
約定率 | 非公表 |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
ロスカット水準 | 40% |
常設ボーナス | なし |
(*1)ECN口座に類似するSTPマーケットエクスキューション方式を採用しています。
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第2位 ThreeTrader(スリートレーダー)
ThreeTrader(スリートレーダー)は、Currenex(*1)などのECNに直接アクセスして十分な流動性を確保することにより、業界で最も狭いスプレッドを安定的に提供しています。
(*1)Currenexとは、1999年に米国で創業されたFX取引システムのパイオニアであり、世界的に認められたECNプロバイダーです。
また、一流の銀行をはじめとした25を超える金融機関との提携を通じて、トレーダーの注文をカバーする体制を整えています。
- 機関投資家も利用する複数のECNへのアクセス
- 手軽にECN方式を利用できるPureスプレッド口座
- 業界最狭スプレッドかつ最安コストのRawゼロ口座
ThreeTraderのPureスプレッド口座では、本格的なECN方式を10,000円の入金額から利用できます。また、取引手数料が無料で、初心者の方でもECNに近い環境を手軽に体験できます。
一方のRawゼロ口座は、海外FXの取引コストの低減とともに、高い約定力を求めるトレーダーにおすすめです。
特にスキャルピングを行なう際、主要通貨ペアやゴールド、ビットコインなどの人気銘柄において、取引コストを大幅に節約できます。
\業界最安スプレッド&取引コスト!/
運営会社 | ThreeTrader Global Limited |
設立年月 | 2021年5月 |
口座名 | Rawゼロ口座 Pureスプレッド口座 |
最低入金額 | 【Rawゼロ口座】100,000円 【Pureスプレッド口座】10,000円 |
取引手数料 | 【Rawゼロ口座】400円/ロット 【Pureスプレッド口座】無料 |
スプレッド | 変動方式 |
約定率 | 非公表 |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 500倍 |
ロスカット水準 | 20% |
常設ボーナス | なし |
\業界最安スプレッド&取引コスト!/
第3位 TitanFX(タイタンエフエックス)
TitanFX(タイタンエフエックス)は、ニューヨーク市場を起点にし、50を超える金融機関や高頻度取引に特化したプロバイダーと統合した流動性ネットワークを構築しています。
ECN方式のブレード口座では、インターバンク市場に近い流動性が確保されることから、EA(自動売買)や取引用が多いスキャルピングトレーダーににおすすめです。
- 安定した低スプレッドと高い約定力
- エクイニクス社のデーターセンターを利用
- 独自AIアルゴリズムで最良の価格を提供
TitanFXのブレード口座は、リクオートが非常に少ない環境で、安定した大量のスキャルピングが可能です。
エクイニクス社のデータセンターを基盤とし、独自のZeroPoint技術のもとでECNを提供しています。
ブレード口座は、スプレッドを適切な範囲で維持しつつ、約定力の高さを重視しています。極端に狭いスプレッドにすることを避け、流動性が低下した際の価格変動リスクを下げています。
自動売買やスキャルピングで安定性を求めている方は、ぜひブレード口座をお試しください。
\低スプレッド×高約定で上級者に人気!/
※公式サイト:https://titanfx.com/jp
運営会社 | Titan FX Limited |
設立年 | 2014年 |
口座名 | ブレード口座 |
最低入金額 | 200ドル |
取引手数料 | 往復7ドル/ロット |
スプレッド | 変動方式 |
約定率 | 99.99% |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 500倍 |
ロスカット水準 | 20% |
常設ボーナス | なし |
\低スプレッド×高約定で上級者に人気!/
※公式サイト:https://titanfx.com/jp
第4位 AXIORY(アキシオリー)
AXIORY(アキシオリー)は、プロの大口トレーダーから高く評価されている海外FX業者の代表格です。
最高のトレーディング環境で高い約定力を維持することを公式に約束し、公平で透明性の高いトレード環境を提供しています。
- 最大1億通貨を注文できる大口対応
- 安定した低スプレッドと高い約定力
- cTraderの板情報で大口スキャルピング
AXIORYは公式サイトで、約定スピード・スリッページ率・リアルタイムスプレッドを公開しており、全てのユーザーに公正な環境を提供する経営姿勢に定評があります。
プロトレーダーがナノ口座を選ぶ理由は、安定した約定力のもとで、概ね提示された低スプレッド通りに売買できることでしょう。
TitanFXと同じくエクイニクス社のデータセンターを採用し、大口注文の高速処理を実現しています。
さらに、ナノ口座ではcTraderが利用できるので、大量の取引でスリッページをゼロにしたい方におすすめです。
\低スプレッドの大口取引に最適!/
※公式サイト:https://www.axiory.com/jp/
運営会社 | Axiory Global Ltd. |
設立年月 | 2011年7月 |
口座名 | ナノ口座(*1) |
最低入金額 | 1,100円 |
取引手数料 | 往復6ドル/ロット |
スプレッド | 変動方式 |
約定率 | 99.99% |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 400倍 |
ロスカット水準 | 20% |
常設ボーナス | なし |
(*1)純粋なECN方式、またはSTP方式と組み合わせたハイブリッド型の口座です。
\低スプレッドの大口取引に最適!/
※公式サイト:https://www.axiory.com/jp/
第5位 IronFX(アイアンエフエックス)
IronFX(アイアンエフエックス)は、取引手法に応じて選べるECNとSTPのハイブリッド口座を提供しています。
純粋なECN方式では幅広いニーズに対応できませんが、STP方式との組み合わせにより、ゼロスプレッド固定の口座タイプなどが提供されています。
- ゼロスプレッド固定の口座を往復13.5ドルで利用できる
- ゼロスプレッド固定よりも有利なアブソルートゼロ口座
- 最大6,000ドル分の証拠金になる入金ボーナス
IronFXのゼロスプレッド固定の口座では、FXの1ロット(10万通貨)注文時の手数料が13.5ドルと、明確な料金体系です。
アブソルートゼロ口座は変動スプレッドになりますが、取引手数料(*1)を足したコストは、概ねゼロスプレッド固定の口座より低くなります。
(*1)料金の詳細はスタッフにお問い合わせください。
さらに、これらの口座では、証拠金として使える20%または40%入金ボーナスとして、最大6,000ドル分がもらえます。
STP/ECN方式のハイブリッド口座は4種類あるので、トレードスタイルに合わせて取引環境を細かく調整したい方におすすめです。
\当サイト限定3,000円口座開設ボーナス!/
※専用のGoogleフォームの提出が必須
運営会社 | Notesco Limited |
設立年 | 2010年 |
口座名 | STP/ECN口座(*1) |
最低入金額 | 500ドル |
取引手数料 | 【ゼロ固定】13.5ドル/ロット 【アブソルートゼロ】要問合せ その他、アカウントタイプにより異なる |
スプレッド | 【ゼロ固定】0 pip 【アブソルートゼロ】変動方式 その他、アカウントタイプにより異なる |
約定率 | 非公表 |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 500倍 |
ロスカット水準 | 50% |
常設ボーナス | ・上限なしの100%入金ボーナス (クッション機能なし) ・最大4,000ドル分の40%入金ボーナス ・最大2,000ドル分の20%入金ボーナス |
(*1)ECN方式とSTP方式を組み合わせたハイブリッド型の口座タイプです。
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※専用のGoogleフォームの提出が必須
海外FXのECN口座の注意点
海外FXのECN口座では、以下の点に注意しましょう。
ECNの実体が分からない
海外FXではECNの実体が分からないので、5つのおすすめ業者以外のECN口座を利用する際は、スプレッドの広がりなどに注意してください。
日本で利用されている主要業者は、ThreeTraderを除き、参加しているECNを公表していません。
実際、外部の大手ECNから流動性が供給されているのか、自らのカバー先のリクイディティプロバイダーとともに形成したECNなのか分からないのが現状です。
初めて利用するECN口座では、すぐに大きなロット数で取引するのではなく、スプレッドなどの特性を把握してからスケールアップしていきましょう。
EAで超高速取引をしない
海外FX業者がスキャルピングEAの使用を許可していても、超高速取引EAの使用は避けるほうが良いでしょう。
超高速取引はECN内の取引動向を極端に変化させ、市場価格の安定性を乱すことでトレーダーのリスクを高めます。
多くの海外FX業者は、サーバーへの過度な負荷を与える取引を制限もしくは禁止しています。特に、超高速取引はサーバーへの負荷が大きく、他の取引に問題が生じる原因になるためです。
さらに、超高速取引は不正取引のリスクを生み出し、公正な取引を損なう恐れがあるため、運用に際しては通常、厳しい制約が設けられています。
海外FXでの自動売買におすすめな業社ランキングも参考にしてみてください。
取引手数料は経費にならない
ECN口座の取引手数料は、トレードの利益から自動で差し引かれるため、確定申告のときに経費として計上できません。
取引手数料を二重計上して税務調査でばれた場合、意図的な違反とみなされて追徴課税などのペナルティの対象になるので注意しましょう。
なお「海外FXの税金はいくら?」で節税方法を紹介しているので参考にしてください。
スリッページが発生する
海外FXのECN口座でも、経済指標の発表前後といった流動性が低い時間帯にはスリッページが発生しやすいです。
MT4/MT5の表示価格のスプレッドが狭くても、トレードの約定時に広がる場合があります。また、大口取引の際、反対の注文数量を越えた分がスリッページになります。
流動性が高い時間帯に限定してトレードすることや、cTraderの板情報を活用して、スリッページを回避しましょう。
海外FXのECN口座に関するよくある質問
海外FXのECN口座に関するよくある質問と回答について参考にしてください。
- 海外FXのECN方式とは?
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海外FXのECN方式とは、大手銀行や証券会社などの金融機関と、個人トレーダーが対等の立場で取引を行える方法です。
- 海外FXのECN口座とは?
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海外FXのECN口座とは、ECN方式を採用した口座タイプです。
- 海外FXのECN口座はどうやって収益をあげてる?
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海外FXのECN口座は、主に取引手数料で収益をあげており、予め1ロット(10万通貨)を注文した際の取引手数料が決められています。
- 海外FXのECN口座の手数料はいくら?
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海外FXのECN口座の手数料は、海外FX業者によって異なります。一定期間取引を行わない場合、口座維持手数料として一定金額が自動的に引き落とされることがあります。また、取引手数料は各商品や銘柄ごとに設定されています。
- 海外FXのECN口座とSTP口座はどっちがいい?
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海外FXのECN口座とSTP口座は、トレードスタイルにより異なります。大口取引をする方は、ECN口座がおすすめです。それ以外の方には、STP口座の中でもボーナスがもらえる海外FX業者をおすすめします。
- FXGTのECN口座とは?
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FXGTのECN口座とは、スキャルピングに適した口座タイプです。低スプレッド・ストップレベル0・最大レバレッジ1,000倍を利用できます。なお、取引方式はSTPマーケットエクスキューション方式です。
- ECN口座でおすすめの海外FX業者は?
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ECN口座でおすすめの海外FX業者は、FXGT(エフエックスジーティー)です。少額からECNに近い取引環境を利用できるように、最低入金額は5ドル、最大レバレッジは1,000倍に設定されています。
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