海外FXのゼロカットシステムとは、ニュースなどで急激な値動きが生じたときにシステムによる強制ロスカットが間に合わず、口座残高以上の損失が出た場合にマイナス残高分を業者側が負担してくれる仕組みのことです。
ゼロカットによってトレーダー側は追証や借金を負担するリスクがなく、損失を限定できる安心感があります。
国内FXではゼロカットによってトレーダーの損失を補填することが法律で禁止されているため、スイスフランショックなどの暴落相場で膨大な借金を抱えてしまい再起不能になる人が続出した事例があります。
その点、特別な設定や申請は不要で自動的にゼロカットが発動する海外FXは、比較的にリラックスして取引できるメリットがあると言えますね。
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海外FXでは追証なしが一般的であり、罠はない
海外FXでは、いずれの業者でも「追証なし」が一般的です。
一方で、国内FXでは全ての業者で「追証あり」となります。
追証ありの取引条件では、強制ロスカットを行っても、相場の急変動等によって発生した口座残高を超える損失の追証の支払いが必要です。
海外FXでは追証なしが一般的であり、不足した口座残高はゼロカットによって不足分をFX業者が補填します。
FXの追証とは、口座残高を超える損失が発生して、マイナス残高となった際に不足分をトレーダーに請求する制度になります。
海外FXではゼロカット採用が多い
海外FXではゼロカットシステムを採用している業者がほとんどです。
ここでは、海外FXのゼロカットに関する以下の重要なポイントをご紹介します。
海外FXのゼロカットとは何なのか？国内FXだと何故ゼロカットが提供されないのか？について詳しくみてみましょう。
ゼロカットとは？
ゼロカットとは、強制ロスカットが発動した際に発生したマイナス残高をFX業者が損失補填を行って0円にする制度のことです。
国内FX・海外FXのどちらも、口座残高を超える損失（マイナス残高）が発生する可能性があります。
- ゼロカットあり：マイナス残高はFX業者が補填して0円に調整
- ゼロカットなし：マイナス残高は顧客が追証として支払う
しかし、マイナス残高が発生しても、ゼロカットのある海外FX業者では顧客が追証を支払う必要がありません。
ゼロカットと強制ロスカットの違い
ゼロカットと強制ロスカットの違いを一覧表で確認してみましょう。
| 項目 | 強制ロスカット | ゼロカット |
|---|---|---|
| 発動タイミング | 一定の証拠金維持率を下回った | 強制ロスカット発動後の マイナス残高の発生時 |
| 国内FX | あり | なし |
| 海外FX | あり | あり |
まず、強制ロスカットについては国内FX・海外FXのどちらでも提供されています。
強制ロスカットとは証拠金維持率を基準に、業者ごとに決められた損失の割合に達すると保有中のポジションを強制決済することを言います。
| 海外FX | 強制ロスカット水準 （証拠金維持率） |
|---|---|
| XMTrading | 20% |
| FXGT | 20% |
| TitanFX | 20% |
| Exness | 0% |
ゼロカットに関しては、口座残高を超える損失が発生した場合に発動します。
一部のメディアでは、強制ロスカットとロスカットが混同している場合もあるため注意しましょう。本来、ロスカットとは「Loss cut（損切り）」という意味です。強制ロスカットは、FX業者が強制的に行うため「強制ロスカット」あるいは業者によって「ストップアウト」と言われます。
海外FXがゼロカットを提供できる理由
ゼロカットは、海外FX業者でのみ提供されます。
なぜなら、国内FX業者では法律で顧客の損失を補填する行為が禁止されているからです。
第三十九条 金融商品取引業者等は、次に掲げる行為をしてはならない。
二 有価証券売買取引等につき、自己又は第三者が当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補填し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為
引用：e-Gov「金融商品取引法」
ゼロカットでは、顧客の取引による損失であるマイナス残高を補填します。
法律上、禁止されている損失補填となるため国内FXでゼロカットは提供されません。
一方で海外FXは日本以外の国で金融ライセンスを取得しているため、日本の法律の範囲外となります。このため、海外FXはゼロカットを提供できています。
海外FX各社のゼロカット発動タイミング一覧
ここでは、海外FX各社のゼロカット発動タイミングを一覧表で確認しましょう。
| 業者名 | ゼロカットの 発動目安 | 業者別 ゼロカットの詳細 |
|---|---|---|
| XMTrading | 次回入金時 | XMのゼロカットルール |
| VantageTrading | 即時 | VantageTradingの ゼロカットルール |
| AXIORY | 24時間以内 | AXIORYのゼロカットルール |
| TitanFX | 即時 | TitanFXのゼロカットルール |
| FXGT | 即時 | FXGTのゼロカットルール |
| Exness | 即時 | Exnessのゼロカットルール |
| BigBoss | 数分～翌営業日 | BigBossのゼロカットルール |
| iFOREX | 即時 | ー |
| HFMarkets | 数時間または次回の入金時 | ー |
| IS6FX | 2時間以内 | ー |
| FBS | 営業日の切り替えタイミング | ー |
| LandFX | 申請後 | ー |
| ThreeTrader | 日本時間20時頃 | ー |
| IronFX | 禁止行為の有無を確認後 | IronFXのゼロカットルール |
マイナス残高が発生するとゼロカットが発動すること自体は、ほぼ全ての海外FX業者で共通です。
しかし、実際にゼロカットが執行するタイミングについては、各社で異なるため注意しましょう。
海外FXのゼロカットのメリット
ここでは、海外FXのゼロカットのメリット3つをご紹介します。
ゼロカットによって追証がないと具体的に取引でどんなメリットがあるのか確認しましょう。
追証で実質の借金を抱えるリスクがない
海外FXでは、ゼロカットによって追証という実質の借金を抱えるリスクがないことが最大のメリットです。
FXの追証とは、いわゆる株の信用取引とは異なり、ほとんど実質の借金と変わりません。
- 他の信用取引の追証：担保にしている資産価値が下がると求められる追加の委託保証金
- FXの追証：強制ロスカット後の損失が口座残高を超えた場合の不足分の口座残高
FXの追証は、すでに発生した損失をFX業者が一時的に立て替えている状態であり、顧客が不足している損失を支払います。
つまり、追証とはFX業者に対する実質の借金です。
ゼロカットでは、損失によって不足しているマイナス残高を海外FX業者側が支払うため、取引で実質の借金が発生しません。
ハイレバレッジ取引を行いやすい
ゼロカットによってハイレバレッジ取引を行いやすいことも海外FXの魅力の1つです。
海外FX業者の多くは、国内FXの法人向け口座より高い「200倍～21億倍の最大レバレッジ」が取り扱われています。
少額資金でもレバレッジを活用すれば、ポジションサイズを大きくして、大きな利益を得ることも可能です。
| ロット | 1pips | 10pips | 100pips |
|---|---|---|---|
| 0.1ロット | 100円 | 1,000円 | 10,000円 |
| 0.5ロット | 500円 | 5,000円 | 50,000円 |
| 1ロット | 1,000円 | 10,000円 | 100,000円 |
| 5ロット | 5,000円 | 50,000円 | 500,000円 |
| 10ロット | 10,000円 | 100,000円 | 1,000,000円 |
もちろんハイレバレッジ取引にはリスクが伴います。
しかし、海外FXはゼロカットによって口座に入金した金額以上の損失は発生しません。
ショック相場に備えられる
FXの取引で全トレーダーが警戒すべきなのは「ショック相場のリスク」です。
相場の歴史を振り返ると、リーマンショックやスイスフランショック、最近ではアップルショックなど大暴落がありました。
いわゆるショック相場では、強制ロスカットが発動しても口座残高以上の損失が発生しやすいです。
海外FXのゼロカットがあれば、ショック相場でも口座残高を超える多額の損失が発生しません。
海外FXのゼロカットのデメリット
ここでは、海外FXのゼロカットのデメリットを3つご紹介します。
海外FXにおけるゼロカットのルールや国内の場合の規制について深掘りしていきましょう。
高頻度のゼロカットは禁止事項の場合がある
ゼロカットの発動頻度が高いと口座凍結といった罰則の対象となる場合があります。
海外FXのゼロカットはマイナス残高を業者側が補填するため、高頻度のゼロカット発動は禁止事項に定められている場合が多いです。
少しの相場変動でゼロカットされてしまうような極端なハイレバギャンブル取引は控えましょう。
ゼロカットの悪用で口座凍結のリスクがある
海外FXでは「ゼロカットの悪用」も禁止されています。
ゼロカットを悪用した取引を行った場合、不正に取得した利益の出金拒否や口座凍結といった罰則の対象です。
具体的にゼロカットを悪用した取引とは、以下の取引方法が挙げられます。
- A口座でドル円のロングポジションを最大までエントリー
- B口座でドル円のショートポジションを最大までエントリー
- A口座でゼロカットが発動・B口座で含み益が残る
上記のように複数口座で両建てを行い、片方の口座でゼロカット・残りの口座で利益を得ることがゼロカットを悪用した取引に当てはまります。
国内FXでは提供されない
ゼロカットは、残念ながら国内FXでは提供されません。
なぜなら、国内FX業者でゼロカットを提供することは法律で禁止されているからです。
二 有価証券売買取引等につき、自己又は第三者が当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補填し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為
引用：e-Gov「金融商品取引法」
日本の規制方針として、顧客の損失をFX業者が補填する行為が禁止されています。
一方で、海外では証券会社側より顧客側を優先する規制方針が多く、ゼロカットの提供が海外FXでは一般的です。
海外FXのゼロカットに関する注意点
ここでは、以下の海外FXのゼロカットに関する注意点をご紹介します。
追証が発生しないため、絶対的な安心感があるゼロカットですが注意点は必ず把握しておきましょう。
信頼性の高い海外FX業者を選ぶ
大前提として、ゼロカットを必ず行う信頼性の高い海外FX業者を選びましょう。
なぜなら、一部の海外FX業者の中には、ゼロカット採用を語りながらショック相場で追証を請求する場合があるからです。
ショック相場がやってきても、確実にゼロカットで顧客保護を行う海外FX業者を選びましょう。
海外FX業者の信頼性を評価するには、金融ライセンスや運営年数、口コミを確認することが大切です。
参考までに金融ライセンスを取得している海外FX業者は以下の通りです。
ゼロカットは即時発動ではない場合が多い
ゼロカットは即時発動でない場合が多いことに注意しましょう。
マイナス残高が発生してから、実際にゼロカットが執行されるまでの時間は、海外FX各社で異なります。
業者によっては、ゼロカット発動前に入金を行うと、入金した金額からマイナス残高の補填が行われる可能性もあるため要注意です。
ゼロカットが発動するとボーナスが消滅する
海外FXのボーナスキャンペーンで受け取ったクレジットは、基本的に口座の有効証拠金として取り扱われる場合が多いです。
したがって、ゼロカット発動時にはマイナス残高の補填にクレジットが利用されます。
マイナス残高となった金額分のクレジットだけでなく、業者によっては「ゼロカット＝クレジット全額が消滅」といった場合もあるため注意しましょう。（＝クッション機能なし）
ゼロカットでも損失分は確定申告する方が良い
副業などで収入がある方は、ゼロカットでも損失分は確定申告しましょう。
なぜなら、海外FXの所得区分である雑所得と同じ区分なら、損失を売上から差し引ける（＝損益通算）からです。
所得が少なくなれば、税率や実際に収める税金を適切に減らす節税効果が期待できます。
| 課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 1,000円から 1,949,000円まで | 5％ | 0円 |
| 1,950,000円から 3,299,000円まで | 10％ | 97,500円 |
| 3,300,000円から 6,949,000円まで | 20％ | 427,500円 |
| 6,950,000円から 8,999,000円まで | 23％ | 636,000円 |
| 9,000,000円から 17,999,000円まで | 33％ | 1,536,000円 |
| 18,000,000円から 39,999,000円まで | 40％ | 2,796,000円 |
| 40,000,000円 以上 | 45％ | 4,796,000円 |
特に海外FXを含む雑所得は、所得が多いほど税率が上がる累進課税（るいしんかぜい）の適用となるため、適切な節税が大切です。
ゼロカットへの信頼性が高い海外FX業者
ここでは、ゼロカットへの信頼性が高い海外FX業者として以下3社をご紹介します。
ゼロカット採用の海外FXで取引したいけど、どの業者が良いか迷われている方におすすめです。
XMTrading（エックスエム）
ゼロカットへの信頼性が最も高い海外FX業者と言えば「XMTrading（エックスエム）」です。
XMTradingは、国内で最も知名度の高い海外FX業者として知られています。
世界的にも、総口座開設数1000万を超え、各国の金融ライセンスを取得済みです。
XMTradingでは、お客様のご資金を最優先します。
一方、全てのお客様を対象にマイナス残高リセットが適用されますので、口座残高以上の損失は発生致しません。
引用：XMTrading「会社概要」
XMTradingの属するXMグループでは、2009年に設立されて以降、数あるショック相場でもゼロカットを執行してきた実績があります。
SNS上でも、XMTradingのゼロカットに関する悪い口コミは一切ありません。
XMって実際どうなの？という方は「XMTrading(エックスエム)の評判・口コミまとめ」の記事を参考にしてください。実際にXMを使ってみた体験談や、トレーダーの生の声からわかる安全性や信頼性、メリット・デメリットをまとめています。
FXGT（エフエックスジーティー）
近年、トレンドの銘柄でもある仮想通貨CFDでハイレバレッジ取引をするなら、ゼロカット採用の「FXGT（エフエックスジーティー）」もおすすめです。
FXGTは、最大1,000倍レバレッジの仮想通貨CFDにもゼロカットが適用されます。
マイナス残高のゼロカットシステム
全てのお客様にゼロカットシステムが適用されます。つまり、お客様の最大損失額は取引口座への合計入金額に限定されますので、合計入金額を超過する追証は発生しません。
引用：FXGT「資金の安全性」
仮想通貨業界では「逆億り人」という言葉が生まれたほど、多額の追証を抱えたトレーダーもいます。
仮想通貨CFDに限らず、変動の激しい金融商品でレバレッジを使う場合にゼロカットは必須と言って良いでしょう。
＼当サイト限定：20,000円ボーナスを無料配布中！／
公式HP：https://fxgt.com/ja
FXGTの評判・口コミ・評価が気になる方は以下の記事を参考にしてください。実際にFXGTを使ってみた体験談や、トレーダーの生の声からわかる安全性や信頼性、メリット・デメリットをまとめています。
関連記事：FXGTの評判・口コミまとめ
Exness（エクスネス）
ハイレバレッジとゼロカットの強みを駆使して海外FXを使うなら「Exness（エクスネス）」がおすすめです。
マイナス残高保護
トレードによって取引口座の残高がマイナスになった場合、マイナス残高保護により、そのマイナス分を解消し、取引口座の残高をリセットしてゼロにします。
マイナス残高保護は、トレーダーがいくら損失を出しても、決して負債を抱えることはないことを保証します。損失は取引口座の残高のみに限定され、それ以外の損失は補填されません。
引用：Exness「ヘルプセンター」
Exnessは、少額資金で大きな利益を狙いやすいトレード環境が整っています。
ゼロカット（マイナス残高保護）の即時執行だけでなく、実質21億倍の無制限レバレッジや、資金の限界まで取引できるロスカット水準0％で取引が可能です。
＼レバレッジ無制限×超低スプレッド！／
Exnessって実際どうなの？という方は「Exness(エクスネス)の評判・口コミまとめ」の記事を参考にしてください。実際にExnessを使ってみた体験談や、トレーダーの生の声からわかる安全性や信頼性、メリット・デメリットをまとめています。
海外FXのゼロカット・追証に関するよくある質問
- 海外FXで追証が発生しないのは何故ですか？
-
国内FXだと追証として請求されるマイナス残高をFX業者が補填するゼロカットが海外FXでは採用されているからです。
- 海外FXのロスカット水準は？
-
海外FXのロスカット水準は、証拠金維持率0％から100％と各社によって異なります。主な海外FX各社のロスカット水準は以下の通りです。
海外FX ロスカット水準
（証拠金維持率）AXIORY 20% Bigboss 20% Exness 0% FBS 20% FXGT 20% FxPro 50% GEMFOREX 20% HFMarkets 20% iFOREX 0% IS6FX 20% LANDFX 0% MiltonMarkets 50% TitanFX 20% TradersTrust 20% Tradeview 100% XMTrading 20% 海外FX各社のロスカット水準 - 追証が払えない場合はどうなりますか？
-
追証の発生する国内FX業者で追証が支払えない（支払われない）場合は以下の様になります。
- 該当するポジションが強制決済される
- マイナス残高が発生する
- マイナス残高を追証として支払う
- 支払えない場合はFX業者から支払いの催促が行われる
- それでも支払わない場合は損害遅延金が発生する
また、最悪の場合は裁判所から一括請求が届く可能性もあるため十分に注意しましょう。ただし、ゼロカットを採用する海外FX業者の場合は追証の請求がありません。
- 国内FXでゼロカットはありますか？
-
いいえ、国内FX業者ではゼロカットはありません。日本の法律では禁止されている顧客の損失補填にゼロカットが該当するからです。
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