海外FXは、少額資金でも大きく利益が狙える魅力があります。
しかし、少額で始められることから、FX初心者が陥りやすい海外FXの落とし穴の存在に注意が必要です。
海外FX業者は、国外にある全てのFX業者を指しますから、中には悪質な業者もあります。また、本質的に有利な取引条件に関わらず、金融取引にはリスクが伴うことも事実です。
本記事では、初心者が見逃す、海外FXの落とし穴をテーマに信頼性の高い業者まで網羅的にご紹介します。
海外FXで失敗したくない方は「初心者でも安心して利用できるおすすめ海外FX業者ランキング」を参考にしてください。日本人からの人気や信頼性の高さ、完全に日本語で利用できるかなど、さまざまな条件をもとに厳選しています。
海外FXの落とし穴とは?
ここでは、海外FXで初心者が陥る落とし穴として以下の3つを解説していきます。
落とし穴といっても、正しい知識があれば簡単に避けられるのでポイントをしっかりおさえておきましょう。
海外FXの魅力に潜むリスク
ほとんどの海外FX業者には、国内FX業者にない魅力として以下の3つがあります。
- 国内FX業者にはない最低3桁以上のレバレッジ
- トレード資金として使えるボーナス
- 追証なしのゼロカット
いずれも、自身が使い方を間違えなければ、トレードの強みとなります。
しかし、自身の技量と資金力に見合わないハイレバレッジの取引を行えば、資金の大半を損失でなくしてしまうでしょう。
また、ゼロカットで損失が口座残高を超えないからと、無理な取引を繰り返せば、負けるたびに大切なお金を失います。
一方で、自分の技量と資金力に合った範囲で高いレバレッジを使えれば、最短で大きく利益を上げられるため、有利な取引条件も使い方が重要です。
初心者が見落としがちな金融取引のリスク
海外FXは国内FXよりも少額で始めやすいため、FX初心者からも人気です。
気軽に始められることには落とし穴がひそんでいます。
金融取引は根本的にリスクを伴うものです。海外FX・国内FXに関わらず、元本を失うことは共通のリスクになります。
リスクを理解せずに、取引も目先の利益ばかり考えていると、元本を失ってから後悔することになるため、まずは少額の元手で小さな規模の取引から経験を積むのがおすすめです。
海外FXと国内FXの違いによる落とし穴
国内FXの利用経験がある方は、海外FXと国内FXの違いを理解が不十分だと失敗しやすいです。
今までの手法が通用しなかったり、税金が高くなってしまって実質の利益が目減りするといった落とし穴があります。
なぜなら、FX業者が提供できる取引条件や、FXで発生した所得に対する課税は、自身の居住国とFX業者が管轄される規制によって異なるからです。
項目 | 国内FX | 海外FX |
---|---|---|
口座残高を超える損失 | あり (顧客が追証として支払い) | なし (FX業者がゼロカットで補填) |
レバレッジ | 25倍が上限 | 上限に規制のない国が多い |
税金 | 申告分離課税 (所得に関わらず一定税率) | 累進課税 (所得の合計が多いほど税率が上がる) |
スプレッド | 原則固定制 低スプレッドが多い | 変動制 スプレッドが広い業者が多い |
取引の仕組み | 店頭取引が一般的 (顧客と業者間の取引) | 業者によって異なる (市場レートで取引できる業者も多い) |
国内FXからの移行で体感しやすい違いは「スプレッド」です。国内FXは業者間の低スプレッド競争が強く、海外FXと比べると全体的に人気のクロス円などは、非常に狭いスプレッドが提供されています。
低スプレッド競争激化の背景には、国内FXの規制が厳しく他社と差をつけることが難しいこと、取引相手が市場ではなく業者との相対取引となるため、低スプレッドの提供しやすいことが挙げられます。
スプレッド面で落とし穴を探すなら、極端に狭い値幅で取引する秒スキャなどは、海外FXの移行で勝てなくなりやすいことです。
海外FXでスキャルピングなどスプレッドの影響が出やすいトレードをしたい方は、「海外FXの中でもスプレッドの狭い業者ランキング」を参考にしてください。
海外FXでよくあるトラブルと原因
海外FXでよくあるトラブルは、初心者が巻き込まれる落とし穴として以下の3つが挙げられるでしょう。
トラブルの被害に遭うのは、悪質な海外FX業者を使っている場合と利用規約に違反した場合の2つがほとんどです。
基本的には業者の見分け方と規約の確認をしっかりすれば、海外FXでトラブルは基本的に起きません。
不当な出金拒否や送金の遅延
海外FXで最も多いトラブルは出金に関するものです。
悪質な業者による不当な出金拒否による利益没収の落とし穴と、送金の遅延が挙げられます。
- 不当な出金拒否:悪質な海外FX業者が正当な理由なく利益を取り消したり、出金手続きがなく音信不通となる出金拒否のこと
- 送金の遅延:FX業者ではなく送金業者や海外銀行送金の中継銀行で送金手続きに滞りが起きることによる送金(出金)の遅延のこと
不当な出金拒否を行うような悪質な海外FX業者は「悪質な海外FX業者による落とし穴を見極めるポイント」で解説する見分け方を抑えておけば、トラブルなく海外FX業者を利用できます。
また、出金の遅延は、出金する金額などによっては追加の書類の提出が必要で仕方ない場合もあるため、安全かつ迅速に出金したい場合は国内銀行送金に対応する海外FX業者などを選びましょう。
海外FX業界での出金問題について不安な方は「海外FXに出金拒否はある?原因と対処法を解説」の記事を参考にしてください。
ボーナスの出金条件に潜む落とし穴
海外FXでは、入金不要で実際の取引が始められる「口座開設ボーナス」が人気です。
口座開設ボーナスでは、トレード資金として使えるボーナスクレジットが付与され、実際の相場で稼いだ利益は出金できます。
しかし、利益の出金には条件がある場合も多いため、出金条件を確認しなかった結果、出金拒否されたと勘違いするユーザーが多いです。
口座開設ボーナス自体はゼロリスクで利益が狙えるものの、出金条件はしっかり確認しておきましょう。
当局による規制変更
海外FX業者の性質上、どうしても避けられないのが当局による規制方針の変更です。
法律上、日本居住者は自己判断で海外FX業者を利用することは問題ありません。
しかし、FX業者側で特定の国の居住者を勧誘したり、口座を開設することが禁止されている場合があります。例えば、日本や米国のFX業者は、海外居住者の口座開設ができない場合が多いです。
また、海外FXでは過去にASIC(オーストラリア証券投資委員会)の規制下では、過去に日本居住者の受け入れができたものの、規制方針の変更により現在は利用できなくなった事例もあります。
悪質な海外FX業者による落とし穴を見極めるポイント
悪質な海外FX業者によるトラブルによる落とし穴を避けるために、優良な海外FX業者の見極め方として以下3つを解説します。
筆者自身も海外FXの利用歴6年目に突入しますが、これらのポイントを意識した結果、過去一度もトラブルなく海外FXでトレードできています。
ライセンスによる規制を確認する
信頼できる海外FX業者を探すには、まず金融ライセンスの取得を確認すべきです。
金融ライセンスの取得は、海外FX業者の安全性を評価する要素として一番信頼できます。
国内FX業者が日本の金融庁から認可を受けるように、海外FX業者も拠点をおく国の当局からの認可が必要です。
金融ライセンスを取得していれば、少なくともその国でFX業者としての安全基準を満たしていることになります。
取引条件やルールが明確か
金融ライセンスを取得していても、悪質な運営を行っていて、当局からライセンスをはく奪されるといったケースもあります。
金融ライセンスを取得していて、健全な運営が行われている海外FX業者は、総じて取引条件やルールについてしっかりと情報が公開されている場合が多いです。
利用者の評判や口コミ
実際に稼げるトレード環境なのか、トラブルなく利用できているかは実際にユーザーによる評判や口コミをチェックしましょう。
特に注意したいのは、悪質な出金拒否がないかです。
SNS上で、実際に不当な理由な出金拒否されたスクリーンショットを添付して口コミが投稿されている場合は、その海外FX業者の利用を避けるべきでしょう。
また、口コミによってはユーザー側が規約違反や不正行為を行っているにも関わらず、不当に出金拒否されたと誤った情報も出回っているため、口コミの投稿者がどういった取引を行っているかにも注目したいです。
信頼できる大手海外FX業者3選
ここでは、海外FXでトラブルなどの落とし穴にハマりたくないといった初心者向けに安心して使える大手海外FX業者の3社をご紹介します。
いずれも透明性のある運営と実績、そして海外FX業者の取引条件をしっかりと体感できる業者をピックアップしました。
XMTrading
XMTrading(エックスエム)は、海外FXユーザーにとって説明不要の大手海外FX業者です。
総口座開設数1,000万超のXMグループがアジア向けに展開しているのがXMTradingになります。
大手として10年以上の運営実績と複数の金融ライセンスの取得から信頼性・安全性共にXMTradingは海外FX業者随一です。
XMTradingは、他社と比べてレバレッジやストップレベルなど、取引条件に弱点がたびたび指摘されていました。
しかし、現在は888倍→1,000倍へとレバレッジ上限の引き上げやストップレベルの廃止、低コストなKIWAMI極口座のリリースを経て、取引条件も業界トップクラスにアップデートされています。
信頼性とトレード環境から考えても、海外FX初心者なら、XMTradingが最初の業者で間違いありません。
VantageTrading
VantageTrading(ヴァンテージ)は、海外FX業者の中でも特に取引条件のバランスに優れていることが特徴です。
一時、直轄の金融ライセンスだったASIC(オーストラリア証券取引委員会)の規制方針が変更され、日本居住者は利用できなかったものの、新しくグループ会社を設立する形で再上陸しました。
業界屈指の難関ライセンスである、FCA(英国金融行動監視機構)も取得しているVantageグループは、信頼性・安全性は必要十分です。
口座タイプ | スタンダード STP口座 |
---|---|
最大レバレッジ | 1,000倍 |
発注方式 | NDD STP方式 |
初回最低入金額 | 50ドル相当 |
ドル円のスプレッド | 3.0pips |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア 貴金属CFD エネルギーCFD 商品CFD ETF(上場投資信託)CFD 債券CFD 仮想通貨CFD 株価指数CFD 株式CFD |
マージンコール | 50% |
強制ロスカット | 10% |
▶︎ 口座開設する |
VantageTradingでは、低スプレッドで取引できる上級者向けのRAW ECN口座でも、最大1,000倍レバレッジで、しかもボーナスの対象となるという特徴があります。
他社口座だと上級者向けの口座タイプはボーナスの対象外、低スプレッドに特化した業者はボーナス自体が実施されていないことが当たり前です。
筆者自身も、VantageTradingが再上陸した際から、RAW ECN口座をデイトレードで愛用しています。
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FXGT
FXGT(エフエックスジーティー)は、仮想通貨のデリバティブ取引が最も有利かつ安全に行える海外FX業者です。
2019年に設立された新興ブローカーであるFXGTは、業界で初めて本格的に仮想通貨CFDを取り入れた海外FX業者です。
FXGTでは、直轄のセーシェル金融庁の他、合計4種類の金融ライセンスを取得しています。
仮想通貨デリバティブを取り扱う海外取引所では、金融ライセンスが未取得で運営に関しても不透明な場合が多いため、これらの業者と比べると、圧倒的にFXGTの安全性は高いです。
口座タイプ | スタンダード+口座 | ミニ口座 | Crypto max口座 |
---|---|---|---|
最大レバレッジ | 1,000倍 | 1,000倍 | 500倍 |
発注方式 | DMA方式 | DMA方式 | DMA方式 |
初回最低入金額 | 5ドル相当 | 5ドル相当 | 5ドル相当 |
ドル円のスプレッド | 5.0pips | 5.2pips | – |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア 仮想通貨CFD シンセティックペア(CFD) 貴金属CFD エネルギーCFD 株価指数CFD 株式CFD GTi12 | 通貨ペア 仮想通貨CFD 貴金属CFD エネルギーCFD 株価指数CFD 株式CFD GTi12 | 仮想通貨CFD シンセティックペア(CFD) GTi12 |
マージンコール | 50% | 50% | 70% |
強制ロスカット | 20% | 20% | 40% |
▶︎ 口座開設する | ▶︎ 口座開設する | ▶︎ 口座開設する |
FXGTでは、全口座タイプの発注方式に市場レートで約定するDMA方式を採用しています。
業者側による裁量的な介入がなく、透明性の高い環境下で取引が可能です。
また、主要仮想通貨CFDは最大1,000倍レバレッジで取引でき、通貨ペアに関してはオプティマス口座だと5,000倍レバレッジで取引が可能です。
少ない資金で大きく稼ぐことが難しかった方でも、FXGTのハイレバレッジと、積極的に開催されるボーナスで資金効率を底上げできます。
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公式HP:https://fxgt.com/ja
海外FX初心者が取引で注意すること
ここでは、海外FX初心者が実際に取引を始める際に注意すべき点を解説します。
レバレッジの高さや追証なし、そしてボーナスと有利な取引条件が多くある海外FX業者ですが、見落としやすい要素をしっかり確認しておきましょう。
初めから過剰なレバレッジで取引しない
海外FXで初めて取引する際は、過剰なレバレッジで取引しないことをおすすめします。
なぜなら、ハイレバレッジで大きくなるのは利益だけでなく、損失も大きくなるからです。
ハイレバレッジ取引で成功すると、通常の資金力では手に出来ない速度感で大きく稼げます。
しかし、ハイレバレッジ取引によって大きくなっているのは取引による利益ではなく、本質的には取引の規模が大きくなったに過ぎません。
一度間違った形で利益を手にすると、リスク管理を怠り、せっかくの利益と資金を一瞬にして失う可能性があります。
複数のアカウントを開設しない
同じ海外FX業者で複数のアカウントを開設しないようにしましょう。
海外FX業者でも、アカウントを開設する際には、本人確認があります。
複数のアカウントを開設することは、第三者の個人情報と身分証明書を使って、なりすまし登録することになるため、口座凍結や強制退会といったペナルティの対象となります。
例外的に、Exnessなど複数アカウントの開設を制限していない業者もあるものの、トラブルを避けるには1つのアカウントで利用することが鉄則です。
口座開設ボーナスを何回も受け取る目的で複数アカウントを開設して、出金拒否や口座凍結となる不正行為は行ってはいけません。
口座残高は少ない方が有利なレバレッジになる
海外FXで常に最大レバレッジを高く保ちたい方は、口座残高に注意しましょう。
多くの海外FX業者では、口座残高が増えるほど、最大レバレッジの制限が発生するようになっています。
例えば、大手のXMTradingが採用している口座残高によるレバレッジ制限は以下の通りです。
最大レバレッジ | 有効証拠金総額 |
---|---|
最大1,000倍 | 40,000ドル相当以下 |
最大500倍 | 40,001~80,000ドル相当以下 |
最大200倍 | 80,001~200,000ドル相当以下 |
最大100倍 | 200,001ドル相当以上 |
具体的なレバレッジ制限が発生する口座残高は各社で異なるため、自分が使いたい最大レバレッジに合わせて、適宜出金して口座残高を調整しましょう。
海外FXの落とし穴を避けるためのリスク管理方法
ここでは、海外FXの落とし穴を避けるためのリスク管理方法として以下3つをご紹介します。
うまく海外FXの恩恵を受けつつ、トラブルや損失を避けるには適切なリスク管理が重要です。
基礎的な資金管理は徹底する
海外FXで失敗する人の多くは、基礎的な資金管理をしていない場合が多いです。
取引条件に違いこそあれど、海外FXでも資金管理の重要性は全く変わりません。
資金管理をしなければ、無理なレバレッジで取引をして最速・最短で資金が底をついてしまうでしょう。具体的には以下の資金管理を徹底しましょう。
- 取引で許容できる損失額・割合を決める
- 取引毎に損切りする価格を決めておく
- 損切りした場合の損失の範囲でロット数を決める
上記の3つを実施するだけで、想定外の損失を抱えずに済み、適切なレバレッジで取引を行えます。
例えば、100万円の資金で全体の2%を許容損失とするなら、許容できる損失額は2万円なので、損切りが2万円以下になる範囲で取引すれば、最小限の損失で利益を狙うことができるでしょう。
複数の海外FX業者を使い分ける
海外FXは少額資金でも十分に取引ができます。
もし、資金を分散させても取引に支障がない場合には、複数の海外FX業者を使うというリスク管理が可能です。
複数の海外FX業者を使うと以下のメリットがあります。
- 取引したい通貨ペア・銘柄によって一番有利な取引条件でトレードできる
- 金融ライセンスの規制方針が変更されても他社で取引が続けられる
- 出金中に取引機会が来ても逃さずに取引ができる
- 予想外のトラブルが発生しても全ての資金を失うことはない
まず、海外FX業者は各社で各銘柄の取引条件が異なるため、トレードしたい銘柄に応じて一番勝ちやすい環境下でトレードができます。
また、異なる金融ライセンスの海外FX業者で取引することで、規制方針の変更があっても、新しい業者を探してトレードチャンスを逃す心配がありません。
海外FX業者で本格的にトレードするなら、複数の海外FX業者で取引できるようにしましょう。
海外FXに関する情報は定期的にチェック
海外FXを使うなら、海外FXに関する情報は定期的にチェックしましょう。
お得なボーナスキャンペーンを賢く使ってこそ、海外FXの恩恵をしっかりと受けられます。
また、金融ライセンスの規制変更や、取引条件の改悪など最新情報や噂は確認しておいて損はありません。筆者自身、過去に使った海外FX業者でレート提示が不安定に感じていたところ、同じユーザーの口コミを見かけて利用をやめた経験があり、数年後にその業者は資金が引き出せないトラブルが起きていました。
当サイト海外FXタイムズやSNSで情報を日々集める習慣をつけることで、未来に起こりうるトラブルを回避することができます。
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