海外FXのNDDとは、FX業者のディーリングデスクが関与せず、トレーダーと利益相反にならない取引方式です。
一方で、DD方式はディーリングデスクの介入があり、価格操作の疑念が拭えません。
この記事では、海外FXのNDDとDD方式の違いを詳しく解説し、NDD方式を採用する主要な海外FX業者を紹介します。
不正操作などの心配がなく信頼性の高い業者をお探しの方は「海外FX業者おすすめ比較ランキング」の記事も参考にしてみてください。NDDであり、高額ボーナスの提供もあるような人気業者をまとめています。
NDD方式の海外FX業者一覧
NDD方式を採用する海外FX業者の中から、低スプレッドと約定力で評価されている主要業者を選び抜きました。
海外FX業者 | 特徴 | 解説 |
---|---|---|
XMTrading | ・完全自動化したマリー&カバー取引のハイブリッド方式 ・13,000円分の口座開設ボーナスあり | XMTradingの詳細 |
VantageTrading | ・日本の個別株を含め700銘柄以上を取り扱い ・15,000円の口座開設ボーナスあり ・最大150万円の入金ボーナスあり | Vantageの詳細 |
Exness | ・30銘柄がゼロスプレッド ・主要10銘柄が固定スプレッド | Exnessの詳細 |
FXGT | ・約定拒否・リクオートを減らすSTP方式 ・15,000円分の口座開設ボーナスあり | FXGTの詳細 |
AXIORY | ECN方式を活かすcTrader対応 | AXIORYの詳細 |
TitanFX | ECN方式とSTP方式から選べる | TitanFXの詳細 |
海外FX業者は、異なる取引方式に応じて複数の口座タイプを提供しています。
トレードの成績を向上させるためには、自身の取引手法に適した口座タイプを選ぶことが重要です。
これから海外FXを始める方は、まずはFXの取引方式から確認していきましょう。
NDDとFXの取引方式の種類
海外FXの取引方式はNDD方式とDD方式に分類され、NDD方式はさらにSTP方式とECN方式に区分されます。
多くの海外FX業者はNDD方式を主に採用し、トレーダーがSTP方式とECN方式を使い分けられるように、異なる口座タイプを提供しています。
また、一部の海外FX業者はNDD方式とDD方式のメリットを組み合わせたハイブリッド方式を導入しています。このシステムはトレーダーの取引に合わせて、自動的に最良の価格で約定するように調整されます。
取引方式はトレードの成績を左右するため、トレーダーが海外FX業者を選ぶ際に重要な要因となります。
海外FXのNDD方式とは
海外FXのNDD方式とは、トレーダーの注文をFX業者のディーリングデスクを介さずに、システム上でカバー先の金融機関に発注する取引方式です。
海外FX業者の主なカバー先は、インターバンク市場で取引する複数の金融機関です。海外FX業者は、個人トレーダーがアクセスできないインターバンク市場と同等の環境を提供しています。
ここでは、海外FXのNDD方式を理解するために必要な3つの用語を解説します。
ディーリングデスク
ディーリングデスクとは、FX業者の中でFX(証拠金取引)や外国為替取引を担当する部門を指します。
為替ディーラーやアルゴリズム(コンピューターのプログラム)によって、トレーダーの注文が処理されています。
ディーリングデスクの主な役割は次のとおりです。
- 注文処理:トレーダーの注文を自社で相殺するか、カバー先に流すかを判断する
- 流動性提供:トレーダーがいつでも取引できるように価格設定した商品を提供する
- リスク管理:インターバンク市場の変動に応じて、約定拒否などでリスクを回避する
ディーリングデスクは相場状況を見極めて、トレーダーが取引しやすい条件に調整する役割を果たします。
しかし、このディーリングデスクの存在は、取引の透明性や公平性を下げる要因です。トレーダーは、取引条件と取引の透明性のどちらを優先するかを考えながら、海外FX業者を選ぶ必要があります。
カバー取引(リスクヘッジ)
カバー取引とは、FX業者が銀行などの金融機関に対して行うリスクヘッジ(*1)です。トレーダーから受けた注文をカバーすることで、価格変動による損失を避けられます。
(*1)トレーダーの注文をカバー先に流してポジションを解消することです。
例えば、トレーダーがドル円を150円で購入し、その後価格が151円に上昇してから決済した場合、FX業者に1円分の損失が発生します。この価格変動リスクをカバー取引によって軽減します。
実際には、トレーダーの注文を自社システムで約定してから金融機関に流すか、カバー先の状況を確認してからトレーダーの注文を受け付けるかの判断が高速で行われています。
インターバンク市場
インターバンク市場とは、世界中の金融機関が参加して外国為替を含むさまざまな金融商品が取引される市場です。
インターバンク市場の参加者は、中央銀行、メガバンク、証券会社などの金融機関が含まれます。最小の取引単位は、通常、1本につき100万通貨(ドル円で1.5億円相当)です。
国際決済銀行(BIS)の調査(*1)によれば、世界の外国為替市場の取引額は7兆5,000億ドルを超えており、このデータからも、インターバンク市場から相当な流動性が供給されていることが考えられます。
(*1)参考:BIS「Global foreign exchange market turnover」
個人トレーダーはインターバンク市場に参加できないため、海外FX業者が仲介役となっています。
海外FX業者は、カバー取引を通じてトレーダーにインターバンク市場に近い環境を提供しています。これにより、トレーダーは多彩な金融商品を豊富な流動性の中でトレードできます。
NDD方式の種類
海外FXのNDD方式は2種類あります。
STP方式は、さらに2つに区分されるので、順番に解説します。
STP方式
NDDのSTP方式とは、トレーダーの注文が海外FX業者のシステムを介して、直接カバー先の金融機関に送信される取引方式です。
FX業者のスプレッドや約定力は、カバー先の金融機関の数や品質に左右されます。
STP方式では、複数のカバー先から提示される価格の中から、トレーダーの希望価格にできるだけ近い価格が自動的に選ばれて約定されます。
この段階で上乗せされるスプレッドがFX業者の収益です。トレーダーの勝敗が影響を与えない収益モデルであり、取引は高い透明性をもっています。
STP方式はさらに「マーケットエクスキューション」と「インスタントエクスキューション」に区分されます。
マーケットエクスキューション(Market Execution)
STP方式のマーケットエクスキューションは、トレーダーの注文がFX業者のカバー先で約定される取引方式です。
カバー先を市場(Market)とみなし、そこで実行(Execution)することが、名称の由来です。
マーケットエクスキューションでは、まずはFX業者がカバー先の複数の金融機関から価格情報を収集します。
続いて、トレーダーにとって最良の価格を選び出した後、通常、スプレッドを上乗せしてトレーダーに提示します。トレーダーが注文すると、FX業者のシステムを介してカバー先で約定されます。
システムを経由する際にタイムラグが発生し、また、カバー先が市場の流動性に影響を受けることから、取引が活発でない時間帯にはスリッページが発生しやすくなります。
ただし、カバー先の豊富な流動性を活かせるため、大口取引でも約定拒否やリクオートがほとんど発生しません。
よって、マーケットエクスキューションは、大きなロット数を確実に約定させたい中上級トレーダーに適しています。
インスタントエクスキューション(Instant Execution)
STP方式のインスタントエクスキューションは、ディーリングデスクが介在せず、完全に自動化されたシステムにより、まずはFX業者がトレーダーの注文を約定する取引方式です。
トレーダーの注文はカバー先の金融機関に流すことを前提にしており、ディーリングデスクでその注文を抱えることはありません。
FX業者が即時(Instant)に約定する(Execution)ことが、名称の由来です。
インスタントエクスキューションでは、まずはFX業者がカバー先の複数の金融機関から価格情報を収集します。
続いて、トレーダーにとって最良の価格を選び出した後、通常、スプレッドを上乗せしてトレーダーに提示します。トレーダーが注文すると、まずはFX業者で即時に約定し、その後、カバー先に発注して約定されます。
マーケットエクスキューションと異なり、トレーダーが注文してからシステムがカバー先へ取り次がないため、約定スピードが速くてスリッページがほとんど発生しないことがメリットです。
ただし、FX業者内の限られた流動性の中で処理されるので、カバー先の状況によっては、リクオートや約定拒否が発生しやすくなります。
特に、FX業者で即時に処理することが難しい大口注文の場合、リクオートと約定拒否の発生率が高くなる傾向にあります。
よって、インスタントエクスキューションは、小さなロット数でスリッページなしに確実に約定させたいトレーダーに適しています。
ECN方式
ECN方式とは、FX業者のカバー先と同等の条件で売買できる取引方式です。FX業者のシステムを介してECN市場に参加し、銀行などの金融機関と同じ条件で取引できます。
ECN市場は、金融機関、FX業者、個人トレーダーなどによって形成されるため、実質的にはインターバンク市場と同等の流動性が期待できます。
STP方式とは異なり、FX業者はスプレッドを追加できないため、予め取引手数料を設定しています。トレーダーは取引手数料のみを支払えば、金融機関と同じ条件で売買できるメリットがあります。
ECN方式では、約定拒否とリクオートは基本的に発生しません。スリッページは流動性によりますが、板情報が見られる取引ツールを使用すれば、注文時に防げます。
FX業者は、リスクヘッジのためにトレーダーの注文をカバーする必要はありません。ECN方式は、市場の価格がリアルタイムで表示される、極めて透明性の高い取引方式です。
ECN方式を採用しているおすすめの海外FX口座もまとめているので、合わせて参考にしてください。
NDD方式のメリット
海外FXのNDD方式のメリットを4つに絞って解説します。
NDD方式のメリットを分かりやすくするため、ディーリングデスク(DD)が介在するDD方式と比較して解説しています。
利益相反がない
NDD方式のメリットは、トレーダーと海外FX業者が利益相反にならないことです。ディーリングデスクが注文を仲介しないため、意図的な価格操作で業者の利益が優先されることはありません。
その一方、DD方式でカバー取引をしない場合、トレーダーの損失がそのまま海外FX業者の利益になります。
逆に、トレーダーに大きな含み益がある場合、業者はスリッページなどの操作で自社の損失を軽減しようとするかもしれません。
NDD方式であれば、トレーダーの勝敗は海外FX業者の収益に直接影響を与えないため、業者への不信感なく取引できます。
約定拒否・リクオートが少ない
NDD方式のカバー先は、FX市場に流動性を供給する金融機関です。トレーダーの注文はこの豊富な流動性の中でカバーされるため、約定拒否やリクオートがほぼ発生しません。
一方のDD方式の場合、海外FX業者は自社にとって不利な注文に対して、自社の利益を優先するために約定拒否やリクオートすることがあります。
また、トレーダーが含み益が大きいポジションを決済する際、一回で全ての数量が約定されなかったり、スリッページが発生することもあります。
海外FXのNDD方式であれば、インターバンク市場に近い環境にアクセスできるので、約定拒否とリクオートが極めて少ないメリットがあります。
スキャルピングが禁止されない
海外FXのNDD方式では、スキャルピングが禁止されていません。むしろ、取引回数が多いスキャルピングは、業者の利益が増える取引手法として歓迎されています。
NDD方式とDD方式の収益モデルを確認しましょう。
NDD方式では、あらかじめ設定された手数料とカバー先での約定価格にスプレッドを加算した分が利益になります。
DD方式では、カバー取引をしない場合、トレーダーの損失が主要な収益源です。
NDD方式では、トレーダーの勝敗と海外FX業者の利益に直接の関係がありません。トレーダーが勝利し、取引回数とロット数を増やすことで自社の利益を増やせます。
そのためNDD方式の海外FX業者は、スキャルピングに適した取引環境を提供することに力を入れています。
海外FXのスキャルピングにおすすめの口座を別ページで紹介してるので、興味がある方は参考にしてください。
EA(自動売買)の制限がない
海外FXのNDD方式では、裁量よりも高速なスキャルピングEA(自動売買)も禁止されていません。
取引回数の増加が業者の利益増加につながるので、サーバーに過剰な負荷を与えるHFT(高頻度取引)以外のEAには制約がありません。
海外FXの自動売買におすすめの業者についても別ページにまとめています。
NDD方式のデメリット
海外FXのNDD方式のデメリットは以下の通りです。
スプレッドが変動する
海外FXのNDD方式は変動制スプレッドのため、リアルタイムスプレッドが時間とともに変動し、特に流動性が低い時間帯に急激に広がることがあります。
例えば、重要な経済指標の発表前後や日本時間の早朝には、通常時よりもスプレッドが広がります。
流動性が低い時間帯に大口取引をすると、自身の注文が価格を動かしてスプレッドが広がる原因にもなるので注意しましょう。
スリッページが発生する
NDD方式のデメリットは、スリッページが発生しやすい場合があることです(*1)。
(*1)NDD STP インスタントエクスキューションは除きます。
海外FX業者は、複数のカバー先からトレーダーに有利な価格を選んだ後に約定させる手順を踏んでいるので、受注から約定までにタイムラグがあります。
また、市場のボラティリティが高いときにはスプレッドを広げてリスク回避し、これに伴いスリッページが上乗せされることがあります。
スリッページを防ぐため、流動性が低い時間帯やボラティリティが高い時間帯におけるトレードを避けましょう。
取引コストの計算が必要
海外FXのNDD ECN方式は、通常、米ドルの取引手数料がかかります。自身で取引コストを算出するには、以下の計算が必要です。
取引コスト = スプレッド分のコスト(pips) + 取引手数料(ドル)
海外FX業者を比較する際は、どちらか一方のみの比較で終わらず、取引コストまで確認しましょう。
クロス円のスプレッドコストは、1pipが0.01円です。1pipのスプレッドで10万通貨(1ロット)を購入すると、スプレッドコストは1,000円(0.01円 x 100,000通貨)になります。
海外FXのDD方式とは
海外FXのDD方式とは、トレーダーとFX業者のディーリングデスクが相対で売買する取引方式です。トレーダーから受けた注文をカバー先に取り次ぐかどうかは、ディーリングデスク次第となります。
海外FXのDD取引では、極めて狭い固定スプレッドなどの優れた条件が提示されますが、約定の執行については、相場状況を考慮したディーリングデスクの判断となります。
ディーリングデスクでは為替ディーラーやアルゴリズムによって、狭いスプレッドの価格が合成され、高い約定力を維持します。
また、トレーダーから受けた注文を相殺し、カバー取引を通じてリスクヘッジを行い、同時に自社の利益を最大化することに努めています。
海外FXのDD方式のポイントを確認しましょう。
DD方式のメリット
- 極小の固定スプレッド
- 即時約定で約定率100%
海外FXのDD方式のメリットは、相場の変動に直接影響を受けないことです。業者が市場の流動性リスクを緩和し、優れた条件を提供しています。
ディーリングデスクがトレーダーの注文を自社で相殺できると判断した場合、極小の固定スプレッドのまま即時約定されます。
特に小口取引のトレーダーにとって有利であり、スリッページ、約定拒否、リクオートのストレスがありません。
さらに、以下のようなメリットが受けられます
- 無料の取引手数料
- 高額のボーナス
取引手数料が無料であれば、スプレッド分と合算する手間が省けるだけでなく、心理的にもお得感を得られます。
また、海外FXのボーナスはトレードの資金として使えるので、少額からでも始めやすいです。
DD方式のデメリット
海外FXのDD方式のデメリットは、カバー取引をしないことによる利益相反が主な原因です。
- 多発するスリッページ
- 約定拒否とリクオート
- 広がるスプレッドとストップ狩り
DD方式のメリットと矛盾している理由は、端的に言えばディーリングデスクの裁量によるものです。
信頼性の高いDD方式の業者であれば、ディーリングデスクでトレーダーと自社の双方の利益を最大化しようとします。
その一方、海外FX業者の中にはカバー取引を行わないにも関わらず、自社でトレーダーの注文を相殺する能力がない業者も存在します。
また、カバー取引を行わずに意図的な価格操作をする悪質な業者の存在にも留意しましょう。
呑み行為と言われる理由
FXにおける呑み行為とは、トレーダーの注文をFX業者が自社で相殺する行為です。
競馬などのように、ノミ屋(券売屋)が市場(競馬場など)でチケットを購入しないことになぞらえて、DD方式が呑み行為とされています。
海外FX業者はカバー取引をすると、手数料とスプレッド分の利益しか得られません。しかし、呑み行為をしてトレーダーが負けた場合には、損失分がそのまま業者の利益となります。
トレーダーとしては、FX業者との相対取引で注文が完結するので、仕組み上は自身の損益に全く関係ありません。
ただし、呑み行為をするFX業者とは利益相反が生じるため、価格操作などの疑念が残ります。
多くの海外FX業者はカバー先を公開していないため、呑み行為をしているかを判断できないのが実状です。信頼性と安全性を測る方法として、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:海外FXの金融ライセンスとは?
海外FXのNDD方式とDD方式の違い
海外FXのNDD方式とDD方式の違いを確認しましょう。
比較項目 | NDD方式 | DD方式 |
---|---|---|
透明性 | 高い | 低い |
約定拒否 リクオート | 少ない | 多い |
スプレッド | 広い | 狭い |
スリッページ | 少ない | 多い |
上表の結果は、分かりやすさを優先した相対評価です。スプレッドが「広め」などの中間的な表現を避けました。
実際にはNDD方式がメインであっても、スプレッドが狭い海外FX業者があります。また、DD方式はディーリングデスク次第ということも補足しておきます。
今回は、NDD方式とDD方式に大きな違いを生み出す原因に焦点を当てて解説します。
流動性に影響を受けるNDD方式
海外FXのNDD方式の特徴は、インターバンク市場に近く、豊富な流動性の中でトレードできることです。流動性の影響を受けるため、その結果がDD方式とは異なる取引条件となっています。
STP方式の場合、スプレッドの狭さには限界があります。ゼロスプレッドを提示する海外FX業者はありますが、収益モデル上、取引手数料で回収されます。
しかし、スプレッドや取引手数料が発生すること以外において、NDD方式では有利な条件でトレードできます。
カバー先から提供される多彩な商品から選択でき、取引手法に対する制約が少なく、高い約定力の下でさまざまな戦略を試せます。
NDD方式は、海外FX業者と利益相反にならないため、トレーダーの勝利に欠かせない取引環境が提供されています。
呑み行為で利益相反になるDD方式
海外FXのDD方式がNDD方式よりも劣りがちな原因は、呑み行為にあると言えるでしょう。
呑み自体は決してトレーダーを不利にする行為ではありません。海外FX業者が許容する注文であれば、取引手数料が無料、極小のスプレッド、即時約定など、NDD方式よりも優れた条件でトレードできます。
しかし、実際の結果は異なります。海外FX業者がトレーダーと市場の間に介入し、刻々と変動する相場のリスクを解消してサービスを提供することの難しさが表れています。
トレーダーの注文を呑んだディーリングデスクでは、自社の利益を確保するため、相殺するかカバーするか、はたまた約定拒否やリクオートの判断をしています。
海外FX業者の裁量が増えることで、結果的にNDD方式よりも取引条件が劣る傾向にあります。
NDD方式でおすすめの海外FX業者ランキング
海外FX業者 | 特徴 | 解説 |
---|---|---|
XMTrading | ・完全自動化したマリー&カバー取引のハイブリッド方式 ・13,000円分の口座開設ボーナスあり | XMTradingの詳細 |
Exness | ・30銘柄がゼロスプレッド ・主要10銘柄が固定スプレッド | Exnessの詳細 |
FXGT | ・約定拒否・リクオートを減らすSTP方式 ・15,000円分の口座開設ボーナスあり | FXGTの詳細 |
AXIORY | ECN方式を活かすcTrader対応 | AXIORYの詳細 |
TitanFX | ECN方式とSTP方式から選べる | TitanFXの詳細 |
海外FXのNDD方式を試してみたい方は、13,000円分の口座開設ボーナスがもらえるXMTrading(エックスエム)がおすすめです。
13,000円分のボーナスは、そのままトレードの証拠金として使えるので、ボーナス分で取引をすれば損失リスクをゼロにできます。
その他、NDD方式を採用する他の海外FX業者には、XMにはない特徴と強みがあるので、ぜひ口座開設を検討してみてください。
第1位 XMTrading(エックスエム)
XMTrading(エックスエム)は、日本ユーザー数No.1を誇り、業界をリードする大人気の海外FX業者です。
ユーザー数の多さを活かしたマリー取引により、スリッページや約定拒否がほとんど発生しない環境で快適にトレードできます。
- 1秒間に平均約定率99.98%を達成
- 圧倒的なユーザー数を背景にしたマリー取引で高い約定力を実現
- カバー取引を組み合わせたハイブリッド方式でリスク管理を徹底
- 13,000円分の口座開設ボーナスでトレードできる
XMの最大の強みは、完全に自動化されたマリー取引です。市場の流動性に左右されず、狭いスプレッドと高い約定力を実現します。
主要業者の中で、マリー取引を公表しているのはXMだけです。日本人ユーザー数No.1の大量の注文により、自社内で豊富な流動性を確保できます。
さらに、カバー取引を組み合わたハイブリッド方式により、マリー取引で相殺し切れない注文分をカバー先で確実に約定させ、為替変動のリスクを最小限に抑えています。
XMでは13,000円分の口座開設ボーナスがもらえることもあり、海外FXに初めて挑戦する方はXMからスタートすることが一般的です。
ボーナスだけでトレードすれば、損失を出すことなく海外FXを始められます。まずはXMの全サービスを体験できるスタンダード口座から試してみてください。
運営会社 | Tradexfin LimitedFinTrade Limited |
設立年 | 2017年(母体は2009年) |
取引方式 | NDD OTC方式 (ハイブリッド方式) |
スプレッド | 変動方式 |
取引手数料 | 【スタンダード/マイクロ/KIWAMI極口座】無料 【ゼロ口座】往復10ドル/ロット |
平均約定率 | 99.98%/秒 |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
常設ボーナス | ・13,000円分の口座開設ボーナス ・最大10,500ドル分の入金ボーナス 関連記事:XMのボーナス5種類 |
第2位 Exness(エクスネス)
Exness(エクスネス)は、無制限レバレッジや30銘柄をゼロスプレッドに固定するなど、独自性の高い取引サービスを提供する海外FX業者です。
月間ユーザー数が60万人を超え、FXとCFDの月間取引量4兆ドルを超えており、XMとともに業界を牽引する存在となっています。
- 小口取引は即時約定でスリッページが少ない(プロ口座)
- 大口取引でも約定拒否とリクオートが少ない(プロ口座以外)
- 95%の時間帯で30銘柄をゼロスプレッドに固定(ゼロ口座限定)
- 90%の時間帯で主要通貨ペアとゴールドを固定スプレッド(全口座)
Exnessは、小口取引で有利なSTPインスタントエクスキューションのプロ口座と、大口取引に利用されるSTPマーケットエクスキューションの口座タイプを提供しています。
ゼロ口座では、インターバンク市場にカバー取引をした後の価格を提示するだけでなく、自社で為替変動リスクをとってゼロスプレッドに固定しています。
トレード中上級者の方は、自身のトレード手法を最大限に活かせる口座タイプを選べるメリットがあります。
一方、海外FX初心者の方には、取引手数料無料・90%の時間帯で固定スプレッド・無制限レバレッジを利用できるスタンダード口座がおすすめです。
最初の入金額が10ドル相当で済み、ハイレバレッジを利用できるため、少額から手軽に海外FXを始めることができます。
\レバレッジ無制限×超低スプレッド!/
運営会社 | Exness(SC) Ltd |
設立年 | 2008年 |
取引方式 | NDD STP方式 |
通常スプレッド | 変動方式 |
固定スプレッド | 【ゼロ口座】取引時間の95%の時間帯で30銘柄がゼロスプレッド 【全口座】取引時間の90%の時間帯で主要通貨ペアの10銘柄 |
取引手数料 | 【スタンダード/セント/プロ口座】無料 【ゼロ口座】最小往復0.4ドル~/ロット 【ロースプレッド口座】最大往復7ドル/ロット |
約定率 | 非公表 |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 無制限 |
常設ボーナス | なし |
第3位 FXGT(エフエックスジーティー)
FXGT(エフエックスジーティー)は、XMと競い合う高額ボーナスで大人気の海外FX業者です。
口座開設するだけで、トレード資金として使える15,000円分のボーナス(*1)がもらえるため、損失リスクをゼロにして海外FXを始められます。
(*1)ボーナス対象は、スタンダード+/ミニ/Crypto Max口座です。
- 手数料無料かつスプレッドが狭いプロ口座
- 大口取引で有利な往復6ドル/ロットのECN口座
- 15,000円分の口座開設ボーナスでトレードできる
FXGTでは、取引手数料が無料でスプレッドが狭いプロ口座を提供しています。主要通貨ペアとビットコインのスプレッドが狭いので、スキャルピングに有利です。
大口取引を行なう場合、ECN口座に切り替えることをおすすめします。プロ口座よりも、約定拒否とリクオートが少なくなります。
ただし、トレード中上級者向けのプロ口座とECN口座では、ボーナスを受け取れません。
初心者の方には、まずはスタンダード+口座でもらえる口座開設ボーナスで取引を始めることをおすすめします。
海外FXに慣れてきたら、プロ口座やECN口座にグレードアップしてみてください。
\当サイト限定:20,000円ボーナスを無料配布中!/
公式HP:https://fxgt.com/ja
運営会社 | 360 Degrees Markets Ltd |
設立年 | 2019年 |
取引方式 | NDD STP方式 |
スプレッド | 変動方式 |
取引手数料 | 【スタンダード+/ミニ/プロ/Crypto Max口座】無料 【ECN口座】往復6ドル/ロット |
約定率 | 非公表 |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
常設ボーナス | ・15,000円分の口座開設ボーナス ・最大128万円分の入金ボーナス 関連記事:FXGTのボーナス6種類 |
第4位 AXIORY(アキシオリー)
AXIORY(アキシオリー)は2011年7月に設立されて以来、公平で透明性の高いトレード環境を提供している海外FX業者です。
最高のトレーディング環境で高い約定力を維持することを公式に約束し、その結果となる取引統計のデータを公開する透明性の高い経営姿勢が高く評価されています。
- 安定した高い約定力と低スプレッド
- 1回で最大1億通貨を注文できる大口対応
- 大口スキャルピングに有利なcTraderが使える
AXIORYの特徴は安定した高い約定力と低スプレッド です。取引コストは業界最安でなくても、スリッページやリクオートが少ない安定したトレード環境を求める方におすすめです。
口座タイプの違いによって約定力に大きな差が生じることはなく、取引ツールと取引手数料の有無によって使い分けます。
MT4とcTraderを使いたい方は、スタンダード口座またはナノ口座から選び、MT5を使いたい方はテラ口座となります。
AXIORYはNDD ECN方式を採用しているので、cTraderで板読みができます。大口のスキャルピングをする方は、スプレッドが狭いナノ口座を利用してみてください。
\低スプレッドの大口取引に最適!/
※公式サイト:https://www.axiory.com/jp/
運営会社 | Axiory Global Ltd. |
設立年月 | 2011年7月 |
取引方式 | NDD STP/ECN方式 |
スプレッド | 変動方式 |
取引手数料 | 【スタンダード口座】無料 【ナノ/テラ口座】往復6ドル/ロット |
約定率 | 99.99% |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 400倍 |
常設ボーナス | なし |
第5位 TitanFX(タイタンエフエックス)
TtianFX(タイタンエフエックス)は、独自のZeroPointテクノロジーを用いて、ニューヨーク市場を起点にした流動性ネットワークを構築しています。
大手投資銀行を含む複数のカバー先から供給される流動性を活かし、トレーダーにとって最良の価格を選び抜いた後に注文を執行しています。
- 安定した高い約定力と低スプレッド
- Zero PointテクノロジーでNY市場の流動性提供
- 絶対的な取引の透明性を約束したブレード口座
TitanFXは、スリッページやリクオートによってトレードが不安定になることがほとんどありません。
業界No.1の狭いスプレッドを目指すのではなく、低いスプレッドにとどめて、約定力の高さを重視しています。
金融市場の中心地は米国ニューヨークです。そこに設置した取引サーバーを起点にして、豊富な流動性を確保しています。
海外FXが初めての方には、取引手数料が無料のスタンダード口座をおすすめします。
より高い流動性の中で大口取引をしたい方は、ECN方式のブレード口座をご利用ください。
\低スプレッド×高約定で上級者に人気!/
※公式サイト:https://titanfx.com/jp
運営会社 | Titan FX Limited |
設立年 | 2014年 |
取引方式 | NDD STP/ECN方式 |
スプレッド | 変動方式 |
取引手数料 | 【スタンダード/マイクロ口座】無料 【ブレード口座】往復7ドル/ロット |
約定率 | 99.99% |
スキャルピング | 可能 |
EAの使用制限 | なし |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
常設ボーナス | なし |
海外FXのNDDの注意点
海外FXのNDDの注意点を解説します。
カバー先と未カバー率が非公表
NDD方式を採用する海外FX業者は通常、カバー先と未カバー率(カバー取引をしていない割合)を公表していません。そのため、本当にカバー取引を行っているのか分からないのが実状です。
仮に資本力がない海外FX業者が、トレーダーのポジションを多く抱えて未カバー率が高くなった場合、相場が不安定化した際に経営破綻のリスクが高まります。また、カバー先が倒産した場合の補償の仕組みも分かりません。
海外FXでは、投資に適した仮想通貨(暗号資産)や成長株のCFDも取り扱われています。長期保有については慎重に検討し、業者の調査を怠らないようにしましょう。
100%NDD方式が有利とは限らない
海外FXのNDD方式のメリットとデメリットで解説した通り、取引によってはDD方式の方が有利になる場合があります。
相場が安定している中での小口取引であれば、手数料無料・極小スプレッド・即時約定で取引できます。ただし相場は常に変動しているので、総合的にNDD方式が有利になる傾向にあります。
そのため、小さなロット数であればDD方式でも問題ないでしょう。一方で、大口取引や透明性の高い取引を希望する場合は、ディーリングディスクが介在しないNDD方式を優先してみてください。
海外FXのNDDに関するよくある質問
海外FXのNDDに関するよくある質問と回答について参考にしてください。
- 海外FXのNDD方式のデメリットは?
-
海外FXのNDD方式のデメリットは、スプレッドの変動、スリッページの発生、取引コストの計算の手間がかかることです。
- 海外FXはDD方式だと勝てない?
-
いいえ、DD方式でも海外FXで勝てます。ただし、ディーリングデスクの影響が大きいので、各業者の特徴を把握することが重要です。
- DD方式の海外FX業者は?
-
DD方式を公表している主要な海外FX業者はありません。利用する業者で約定拒否やリクオートが多発する場合、ディーリングデスクで注文執行の判断をしている可能性があることに留意しましょう。
- 固定スプレッドの海外FX業者は?
-
固定スプレッドの海外FX業者は、Exness(エクスネス)です。ゼロ口座は、取引時間の95%の時間帯で30銘柄がゼロスプレッドに固定されます。また、取引時間の90%の時間帯で主要通貨ペア9銘柄とゴールドが固定スプレッドになります。
- XMはNDDは嘘なの?
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XMがNDDは、嘘ではありません。一般的にマリー取引はDD方式に分類されますが、XMのマリー取引は完全に自動化されています。これにNDD方式のカバー取引を組み合わせ、相場状況に応じて取引方式が最適化されています。
- 海外FXでNDD方式の業者の一覧は?
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海外FXでNDD方式の業者の一覧は、「おすすめの海外FX業者ランキング」をご覧ください。取引目的に応じて使い分けできるように、主要業者の特徴を分かりやすく解説しています。
- NDD方式でおすすめの海外FX業者は?
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NDD方式でおすすめの海外FX業者は、XMTrading(エックスエム)です。トレーダーの注文の性質に合わせて、取引方式が最適化されるハイブリッド方式を採用しています。トレードに使える口座開設ボーナスがもらえるので、損失リスクをゼロにして海外FXを始めることができます。
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