HFMarketsのスプレッド一覧・他社比較で実際に低スプレッドなのか調査

本記事では海外FX業者HFMarkets（エイチエフマーケッツ）のスプレッドをテーマに、各取り扱い銘柄のスプレッド一覧や他社の比較をまとめました。

通貨ペアだけでなく、各種CFDで債券や上場投資信託まで幅広く取り扱うHFMarketsでは、それぞれスプレッドはどの程度の広さで提示されているのでしょうか？

結論からお届けすると、他社と比べて通貨ペアのスプレッドはややスプレッドは広いものの、一部CFD銘柄は他社と比べて非常に狭くなっています。

HFMの主要通貨ペアスプレッドを口座タイプごとに比較

最初にHFMarkets（エイチエフマーケッツ）の主要な取り扱い銘柄のスプレッドを口座タイプ別にご紹介します。

通貨ペア	USDJPY 米ドル/日本円	GBPJPY 英ポンド/日本円	XAUUSD 金/米ドル
セント口座	1.8pips	2.2pips	0.25pips
プレミアム口座	1.8pips	2.2pips	0.25pips
プロ口座	1.1pips	0.6pips	0.16pips
Top-Up Bonus口座	1.9pips	3.9pips	0.28pips
ゼロ口座 （取引手数料込み）	0.4pips （0.7pips）	0pips （0.3pips）	0.03pips （0.1pips）

HFMarketsでは、口座タイプ別に通貨ペアとゴールドのスプレッドが異なります。

ゼロ口座のスプレッドが狭く、最小で0pipsのスプレッドで取引が可能です。ただし、取引手数料が通貨ペアで1ロット片道3ドル、ゴールドは1ロット片道7ドルの取引手数料が発生します。

取引手数料を踏まえた実質スプレッドでゼロ口座のスプレッドは他の口座タイプより狭いです。

HFMarketsのスプレッド一覧

ここでは、HFMarkets（エイチエフマーケッツ）で取り扱う各銘柄のスプレッドを以下の順に一覧表でご紹介します。

口座タイプ別のスプレッドをそれぞれ確認しましょう。

本記事執筆時点の提示スプレッドを元に一覧表を作成しています。HFMarketsのスプレッドは変動制となるため、取引の参考程度に確認しましょう。

通貨ペアのスプレッド一覧

HFMarketsで取り扱う通貨ペアのスプレッドは以下の通りです。

HFMarketsの通貨ペアのスプレッドは、各口座タイプで提示されるスプレッドが異なります。

スプレッドが最も広いのは、入金ボーナスが受け取れるTop-Up Bonus口座です。

Top-Up Bonus口座のスプレッドは、標準的なスプレッドとなるセント口座やプレミアム口座と比べても大幅に広く、マイナーな通貨ペアほど顕著にスプレッドの差がみられます。

一方で、どの通貨ペアでも最も狭いスプレッドを提示しているのはゼロ口座で、取引手数料の1ロット片道3ドルを実質スプレッドとして含めても非常に狭いです。

特にゼロ口座は、クロス円通貨ペアのスプレッドが狭く、実質スプレッドが1pipsを下回る場合もあります。

貴金属CFDのスプレッド一覧

HFMarketsで取り扱う貴金属CFDのスプレッドは以下の通りです。

HFMarketsでは貴金属CFDのスプレッドに関しても口座タイプによって異なります。

特にゴールドのスプレッドは、口座タイプによって顕著に差が見られやすいです。

米ドル建てのゴールドでは、ゼロ口座が取引手数料込みのスプレッドで0.1pipsに対して、最も広いスプレッドではTop-Up Bonus口座は0.28pipsで2倍以上の差があります。

エネルギーCFDのスプレッド一覧

HFMarketsで取り扱うエネルギーCFDのスプレッド一覧は以下の通りです。

エネルギーCFDのスプレッドは、Top-Up Bonus口座とその他の口座タイプで異なります。Top-Up Bonus口座のスプレッドは、他の口座タイプより0.03pipsほどエネルギーCFDのスプレッドが広いです。ただし、同じエネルギーCFDの銘柄でも先物に関してはスプレッドの差はありません。

コモディティCFDのスプレッド一覧

HFMarketsで取り扱うコモディティCFDのスプレッドは以下の通りです。

コモディティCFDのスプレッドは口座タイプによって差はありません。

ゼロ口座に関しても、コモディティCFDに関しては取引手数料がなく、スプレッドも他の口座タイプと共通です。

仮想通貨CFDのスプレッド一覧

HFMarketsで取り扱う仮想通貨CFDのスプレッドは以下の通りです。

仮想通貨CFDのスプレッドは、全口座タイプ共通です。口座タイプによるスプレッドの差はなく、ゼロ口座に関しても取引手数料は発生しません。

ただし、セント口座では仮想通貨CFDの取り扱い自体がないため注意しましょう。

株価指数CFDのスプレッド一覧

HFMarketsで取り扱う株価指数CFDのスプレッドは以下の通りです。

HFMaketsでは、株価指数を現物と先物の両方を取り扱っています。

いずれも現物の明け渡しがないCFD（差金決済取引）となりますが、スプレッドとスワップポイントの違いに注意が必要です。

スプレッドでは現物の株価指数CFDの方が狭く、先物の株価指数CFDは現物のスプレッドと比べて広くなります。ただし、株価指数CFDの先物はドルインデックスを除き、スワップポイントが発生しません。

したがって、デイトレード以下の時間軸ではスプレッドによる取引コストが優秀な現物、スイングトレード以上は持ち越しコストの安い先物がおすすめです。

セント口座では株価指数CFDの取り扱いがありません。

債券CFDのスプレッド一覧

HFMarketsで取り扱う債券CFDのスプレッドは以下の通りです。

債券CFDは、全口座タイプで共通のスプレッドが提示されています。

ゼロ口座に関しても、債券CFDの取引手数料は無料で提示されるスプレッドは共通です。

債券の流動性は通貨ペアと比べて低いため、相場の急変動によってスプレッドが広がりやすくなります。

債券CFDはセント口座のみ取り扱いがありません。

ETF（上場投資信託）CFDのスプレッド一覧

HFMaketsで取り扱うETF（上場投資信託）CFDのスプレッドは以下の通りです。

ETF（上場投資信託）CFDのスプレッドは口座タイプによる差はなく、ゼロ口座に関しても取引手数料が無料でスプレッドも変わりません。ただし、セント口座に関してはETF自体の取り扱いがないため注意しましょう。

株式CFDのスプレッド一覧

HFMarketsで取り扱う株式CFDのスプレッドは以下の通りです。

株式CFDのスプレッドは、全口座タイプ共通でゼロ口座に関しても取引手数料がなく、他の口座タイプと同じスプレッドが提示されます。

また、株式の現物取引とは異なり、証券取引所の板取引ではないことに注意しましょう。

セント口座では株式CFDの取り扱いはありません。

HFMarketsのスプレッドに関する注意点

ここでは、HFMarkets（エイチエフマーケッツ）のスプレッドに関する注意点として以下の4つをご紹介します。

HFMarketsのスプレッドの仕様や、スプレッドと一緒に考慮したい取引コストについて詳しくみてみましょう。

ボーナス専用口座ではレバレッジの上限が下がる

HFMarketsでは、入金ボーナスを受け取るための専用口座「Top-Up Bounus口座」は他の口座タイプより最大レバレッジが低くなります。

HFMarketsの最大レバレッジは通常2,000倍になりますが、Top-Up Bonus口座は最大1,000倍です。

同じスプレッドが提示されていても、最大レバレッジが低い分、必要証拠金はTop-Up Bonus口座の方が多くなることに注意しましょう。

ゼロ口座は取引手数料あり

ゼロ口座は取引手数料が発生します。ゼロ口座の取引手数料は、1ロット当たり片道3ドルです。

3ドルの取引手数料は0.3pipsの実質スプレッドとなるため、スプレッドに加算して取引コストを考えます。

取引手数料が発生するのはゼロ口座のみであるものの、取引手数料を含めた実質スプレッドでも、他の口座タイプよりスプレッドは狭いです。

プロ口座のみ最低入金額がある

HFMarketsの口座タイプでは、プロ口座のみ最低入金額が決められています。

プロ口座の初回最低入金額は100ドルで、日本円口座に関しては13,000円です。

初回最低入金額は、口座開設時に適用され、2回目以降の入金では100ドル以下の入金ができます。

スプレッドは変動制

HFMarketsは全口座タイプで変動制スプレッドを採用しています。

変動制スプレッドは、市場の流動性と変動によって、柔軟にスプレッドを提示する仕組みです。

市場の流動性が低い通貨ペアや、相場の急変動時にはスプレッドを広くすることで安定した約定率を実現し、流動性が十分で価格が安定している状況では狭いスプレッドを提示します。

変動制スプレッドでは、変動の大きい経済指標の発表タイミングや、流動性の低い早朝の相場などでスプレッドが拡大しやすいことに注意しましょう。

HFMarketsのスプレッドを他社と比較

ここでは、HFMarkets（エイチエフマーケッツ）のスプレッドを他社と比較します。

標準的なスプレッドを提示するスタンダード口座と、取引手数料を支払うことで低スプレッドを提示しているゼロ口座をそれぞれ同等の他社口座と比較しましょう。

スタンダード口座のスプレッドを他社比較

HFMarketsのスタンダード口座のスプレッドを他社と比較した一覧表は以下の通りです。

海外FX業者	USD/JPY 米ドル/日本円	GBP/JPY ポンド/日本円	XAU/USD ゴールド
HFMarkets	1.9pips	3.9pips	3.0pips
AXIORY	1.7pips	2.7pips	2.9pips
BigBoss	1.8pips	2.5pips	2.4pips
Exness	1.1pips	2.5pips	2.0pips
FXGT	1.9pips	3.4pips	2.4pips
ThreeTrader	0.5pips	1.1pips	1.5pips
TitanFX	1.33pips	2.45 pips	2.23 pips
XMTrading	1.7pips	3.2pips	2.5pips

HFMarketsのスタンダード口座を他社のスタンダード口座と比べると、通貨ペアのスプレッドは全体的に広いという結果となりました。

ドル円のスプレッドでは、他社のスタンダード口座は1.5pips以下を提示する場合もある中、HFMarketsのスタンダード口座は1.9pipsでやや広いです。

ゼロ口座のスプレッドを他社比較

HFMarketsのゼロ口座のスプレッドを他社と比較した一覧表は以下の通りです。

ドル円のスプレッドでは、他社のスタンダード口座は1.5pips以下を提示する場合もある中、HFMarketsのスタンダード口座は1.9pipsでやや広いです。

海外FX業者	USD/JPY 米ドル/日本円	GBP/JPY ポンド/日本円	XAU/USD ゴールド
HFMarkets	0.9pips （0.3+$6）	1.9pips （1.3+$6）	0.7pips （0+$7）
AXIORY	1.1pips （0.5+$6）	1.9pips （1.3+$6）	1.8pips （1.2+$6）
BigBoss	1.8pips （0.9+$9）	2.0pips （1.1+$9）	–
Exness	0.7pips	1.6pips	1.25pips
FXGT	1.2pips	1.6pips	2.1pips
ThreeTrader	0.4pips （0+$4）	0.9pips （0.5+$4）	1.4pips （1.0+$4）
TitanFX	1.03pips （0.33+$7）	2.15pips （1.45+$7）	2.81pips （2.11+$7）
XMTrading	0.6pips	1.5pips	1.3pips

HFMarketsのゼロ口座を他社の低スプレッド特化口座と比べると、全体的に実質スプレッドが狭いことが分かります。

実質スプレッドとは、取引手数料を1ドルあたり0.1pipsのスプレッドとして加味したものです。

HFMarketsのゼロ口座は、取引手数料とスプレッドのバランスに優れており、ゴールドに関しては1pips未満の実質スプレッドで取引できます。

HFMarketsのスプレッドに関するよくある質問

HFMarketsのゼロ口座の手数料はいくらですか？

ゼロ口座では通貨ペアが1ロット片道3ドル、ゴールドが1ロット片道7ドルの取引手数料が発生します。

HFMarketsはどういったFX業者ですか？

HFMarketsは2010年から運営している大手海外FX業者の1つです。アジア圏では、セーシェル金融庁の認可の元で展開されています。幅広い取り扱い銘柄に適用される最大2,000倍レバレッジとスワップフリーなど、中長期トレードに強い取引条件が魅力です。また最大75円相当のクレジットが貰える入金ボーナスも実施しています。

HFMarketsのスプレッドで狭い口座タイプは？

HFMarketsで最も狭いスプレッドなのはゼロ口座です。取引手数料が発生するものの、取引手数料を含めた実質スプレッドで他の口座タイプよりスプレッドは狭くなっています。取引手数料が無料の口座タイプではプロ口座がゼロ口座に次ぐ低スプレッドです。